ドジャースの選手たちが筋書きのないドラマを演じた(C)Getty Images ドジャースが球団初のワールドシリーズ連覇…

ドジャースの選手たちが筋書きのないドラマを演じた(C)Getty Images
ドジャースが球団初のワールドシリーズ連覇を達成した。世界一連覇への道は平坦ではなく、現地時間11月1日に行われた第7戦はいくつかの勝敗の分岐点があった。
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米メディア『ClutchPoints』は、4-4で迎えた9回二死満塁の場面を振り返り、「(キケ)ヘルナンデスは、第7戦の最も重要なプレーの一つに関わった。アーニー・クレメントのフライを追ったヘルナンデスは、外野手のアンディ・パヘスと衝突した。パヘスがキャッチを成功させたが、ヘルナンデスは地面に倒れ込んだ」と振り返った。
打球を懸命に追いかけた2人が交錯し、ケガにもつながりかねないプレーとなり、落球を生む可能性もあった。しかし、パヘスはボールをつかみ、ドジャースはサヨナラ負けのピンチを切り抜けた。
K・ヘルナンデスは地元放送局『SportsNet LA』で「このワールドシリーズは最高だった」と語り、「第7戦も史上最高の戦いの一つだった。このチームの一員であることを心から誇りに思う」と、世界一連覇を果たしたドジャースの一員であることに胸を張った。
ワールドシリーズMVPには山本由伸が輝いたが、9回一死からミゲル・ロハスの一発が生まれなければ、山本の救援登板もなく、ドジャースの夢もついえていた。
そのロハスは「試合に勝つにはお金だけではダメなんだ」と語り、「適切な人が必要だ。チームのモデルを受け入れてくれる選手、型にはまる選手が必要なんだ」と、資金力が豊富なドジャースが「お金」で選手を集めているという一部の批判に反論するようなコメントを残した。
レジェンド左腕のクレイトン・カーショーも、米メディア『The Athletic』で「言っておくが、人格、心、そして他人がやらないようなことをやる意欲は、お金で買えるものではないんだ」と主張している。
今回のワールドシリーズはこの先も記憶に残る大激戦となった。ドジャースの選手たちは、確かにお金で買うことはできない筋書きのないドラマを見せてくれた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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