大リーグは1日(日本時間2日)、今季の王者を決めるワールドシリーズ第7戦が、カナダ・トロントで行われ、大谷翔平、山本由…
大リーグは1日(日本時間2日)、今季の王者を決めるワールドシリーズ第7戦が、カナダ・トロントで行われ、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が所属するドジャースがブルージェイズに、延長十一回の末5―4で逆転勝ちした。対戦成績を4勝3敗とし、2年連続9度目の優勝を果たした。球団初の連覇。
シリーズを通じて3勝を挙げた山本が最優秀選手(MVP)に選ばれた。日本選手の受賞は2009年の松井秀喜さん(ヤンキース)以来2人目。
山本は前日に先発して6回を1失点。第7戦は九回途中から救援して無失点と好投した。「気がついたらマウンドにいた。最高の気分」と喜んだ。
大谷は第3戦で2本塁打するなど、投手と打者の「二刀流」でプレー。この第7戦に投手として先発登板した。佐々木はリリーフとして要所で存在感を見せた。(トロント=安藤仙一朗)
■前夜も96球「気づいたらマウンドに」
安堵(あんど)の表情で天を仰ぐ。マウンド上の山本由伸を中心に歓喜の輪が広がった。
ドジャースが1点を勝ち越して迎えた十一回1死一、三塁。スプリットで相手のバットをへし折った。遊ゴロ併殺プレーで、試合終了。球団に初のワールドシリーズ連覇をもたらした。
山本は前夜、96球を投げたばかり。6回1失点で勝ち投手になったが、この日も「気づいたらマウンドにいた」という。
同点に追いついた九回。チームは1死一、二塁と、一打サヨナラ負けの状況を迎えた。この局面を託せる投手は、山本しか見あたらなかった。
山本は先頭に死球を与えた。これで1死満塁。四死球でも試合が終わる絶体絶命の場面だったが、「(安易にストライク)ゾーンに入れにいく、不用意な投球はしないように」。制球に自信があるから四隅を突けた。
後続を二ゴロ、中飛に仕留めた。盛り上がるトロントのファンに大きなため息をつかせた。試合が延長に入っても得点は許さなかった。
このワールドシリーズ。山本は第2戦に105球で完投すると、中1日を挟んだ第3戦では救援に備えて肩をつくった。
第6戦で勝ち投手になった後も「ブルペンで投げる姿を見せるだけでも、勝負の空気が変わることがある」と、第7戦での緊急登板に備えて治療を行っていた。この日のリリーフは、自ら申し出たものだった。
通算223勝、ドジャース一筋18年の左腕カーショーが引退する。カーショーはポストシーズンに臨むにあたって救援への配置転換を志願。レジェンドのその献身性を目の当たりにしたチームメートは、「最高の花道」を贈るために団結した。
山本はチームのために身を粉にし、役割を完遂した。カーショーに「今までで一番強くハグしてもらった」という背番号18の目から、涙があふれた。(トロント=安藤仙一朗)
■値千金のソロ本塁打
ドジャースのスミスが一振りで決着をつけた。
延長十一回、1番大谷が倒れて2死無走者。カウントを取りに来た甘いスライダーを強振すると、左翼へ伸びた飛球が値千金の勝ち越しソロとなった。
史上最長タイの延長十八回を戦った第3戦を含め、全7試合にフル出場。捕手として、十一回の守りを失点無しで乗り切り、両手を広げてマウンドの山本のもとに飛び込んだ。