シュワバーとの選手会のMVP投票で敗れた大谷(C)Getty Images「シュワバーは選手たちの間でも『素晴らしく良い…

シュワバーとの選手会のMVP投票で敗れた大谷(C)Getty Images
「シュワバーは選手たちの間でも『素晴らしく良いヤツ』という評判がある」
大谷翔平が表彰され続けてきた状況への“飽き”なのか。現地時間10月29日に発表となったメジャーリーグの選手間投票によって選出されたナ・リーグ最優秀選手賞が波紋を生んでいる。
メジャーリーグ選手会(MLBPA)の独自投票によって決する同賞なのだが、今季はレギュラーシーズン中に56本塁打、132打点で二冠を達成したカイル・シュワバーが受賞。3年連続で戴冠していた大谷翔平は選外となった。
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もっとも、シュワバーのトップ選出に疑問の声が止む気配はない。おそらく最たる理由は、投打二刀流を再始動させた大谷との比較にある。
今季の大谷は6月に投手として実戦復帰。最終的に打っては、リーグ2位の55本塁打に加え、打率.282、102打点、20盗塁、OPS1.014と好成績をマーク。投げても14試合先発(47回)で、1勝1敗、防御率2.87、WHIP1.04、62奪三振を記録。メジャーリーグ史上初となる「50本塁打&50奪三振」の偉業をやってのけた。
さらに近年のMVPを決する上で、重要な参考指標となっている「WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を換算した指標)」も両雄の差は歴然。大谷がリーグトップの7.7なのに対し、シュワバーは4.3となっている。
そうした指標的な「差」もあり、メジャーリーガーたちだった球界OBからもシュワバーの選出には疑念が集まった。米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』のホストを務めているメジャー通算2043安打を誇る元捕手のA.J.ピアジンスキー氏は「いわゆる“ショウヘイ疲れ”ってやつは確実にあるんだ」と指摘。近年に球界内で受賞ラッシュが続いている大谷の投票に対するハレーションが今回の結果を招いたと分析した。
「誰もショウヘイのピッチングについては話してない。ショウヘイの話に疲れたやつらが『そうだな。シュワバーも良い年だったよな。よし、投票しよう!』となっているんだと思う。俺はシュワバーとは少しだけ面識もある。だからわかるけど、シュワバーは選手たちの間でも『素晴らしく良いヤツ』という評判があるんだ。だから、みんな、数字云々よりもシンプルに好きな人に投票したんじゃないかな」
やはり投票結果が成績以外の要素が…
「その昔、俺はオオタニがアクーニャJr.(ブレーブス)よりも優れてるぞって言ってた時にかなり嫌われた」
そう打ち明けるのは、同番組の出演者であるエリック・クラッツ氏だ。かつてヤンキースやブルワーズでプレーした元捕手は、「今の球界において最高の選手は、どんな時もショウヘイ・オオタニだろ。DH専属の男(シュワバー)と一緒に比べるなら、なおさら、オオタニの方が優れてる。申し訳ないけど、そう言わせてもらうよ」と持論をぶちまけている。
「たしかにシュワバーの過ごした1年も素晴らしかった。それにA.J.(ピアジンスキー氏)が言った通り、彼は本当に気のいいヤツだ。だから、選手会はオオタニをリストから外したんだと思う。選手たちがシュワバーじゃなくオオタニに投票しないようにね。そうじゃなかったら選手たちが投票を真剣に受け止めていないんだろ。俺はそれこそが惨事だと思うね」
SNSでも議論百出の事態となった今回の投票結果。ピアジンスキー氏は「ショウヘイが良いヤツじゃないってわけじゃないんだ。試合中継中は、どんな時も笑顔で、笑って、野球を楽しんでる。でも、ドジャース以外の人間で、どれだけの人数が彼の人柄ってものを知ってる? 知らないだろ?」と指摘。やはり投票結果が成績以外の要素が多分に影響したという見解を示した。
OBたちも疑問を呈した今回の投票結果。選手会が独自に行っている投票の在り方を含めて、議論は尽きそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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