肩を落としてマウンドを降りるスネル(C)Getty Images 緊張の投手戦は、わずかな綻びから崩れた。 現地時間10…

肩を落としてマウンドを降りるスネル(C)Getty Images

 緊張の投手戦は、わずかな綻びから崩れた。

 現地時間10月29日、ドジャースは本拠地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第5戦で7回に3つのバッテリーエラーで失点を重ねた。

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 ドジャースの先発マウンドに立った左腕ブレーク・スネルは粘っていた。初回に先頭から2者連続被弾し、出鼻を崩された32歳だったが、そこから立て直って7回まで3失点に食い止めていた。

 しかし、7回の先頭打者であったダルトン・バージャーに左安打を許すと、直後に暴投で無死二塁に。一死を取った後にアンドレス・ヒメネスにも四球を与えてしまうと、直後に暴投。これで一死一、三塁のピンチを招いてしまう。

 それでもスネルがデービス・シュナイダーを空振り三振に仕留めると、ここでドジャースベンチは動く。何としても無失点で切り抜けたい場面で右腕のエドガルド・エンリケスを送り込んだ。

 ただ、緊迫の局面でバトンを受けた23歳は制球が定まらず……。ブラディミール・ゲレーロJr.と対峙した際にワイルドピッチから失点。結局、相手主砲に四球を与えると、ボー・ビシェットにも適時打を許して2点を失った。

 守備の綻びと後手に回った継投策によって失点を重ねたドジャース。その苦しい内容には、ドジャースの番記者たちも頭を抱えている。

 米専門サイト『Dodgers Nation』のダグ・マケイン記者は自身のXで「先発投手はベストコンディションではなかったものの、勝利のチャンスは与えていた」とスネルの粘投を評価した上で、「ドジャース打線は見せ場がなく、ブルペン陣は自分たちの失態から失点を重ねている。今まさにドジャースは崩壊している」と嘆いた。

 同じく『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者も自身のXで、ドジャースの継投策について「ロバーツ監督はブルペンに頼らざるを得なかった」と指摘。スネルが今季最多となる116球を投げた結果を言及しつつ、頼りない中継ぎ陣に苦言を呈した。

「攻撃陣が苦戦を強いられる中で、中継ぎ陣の投球は、まるで試合が終わったかのような残忍な内容だった」

 レギュラーシーズンから厳しい状況が続いていたドジャースブルペン。1勝の重みが増すポストシーズンにあって、その状態はあまりに痛恨だと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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