スポーツと言っても、足の速さや力の強さは関係ない。頭にのせた「えび」や「ぶた」を落とさないように運び、皮で包んで「シュ…

 スポーツと言っても、足の速さや力の強さは関係ない。頭にのせた「えび」や「ぶた」を落とさないように運び、皮で包んで「シュウマイ」を作る。そんな「ゆるい」スポーツを、横浜市の小学生たちが発案した。

 その名も「横浜シュウマイ工場~たくさん・すばやく・きれいに作ろう」。昨年度、市立常盤台小学校の4年3組の児童が半年かけて開発した。「世界ゆるスポーツ協会」が全国のゆるいオリジナルスポーツを募る「第4回ご当地ゆるスポーツアワード」で今年2月グランプリに輝いた。

 「ゆるスポーツ」は、運動能力や障害の有無、性別、年齢などにかかわらず、誰もが一緒に楽しめるよう考えられたスポーツ。自身も運動が苦手で、障害者や高齢者もできるスポーツをできないかと考えたコピーライターの澤田智洋さんが発案し2016年に同協会を立ち上げた。

■イモムシラグビーに100cm走

 協会が開発した種目は約120種類ある。イモムシの衣装を着てはったり転がったりする「イモムシラグビー」、1メートルをいかに遅く、止まらず走るか競う「100㎝走」など。ユニークな制約で、能力や体格による差を出にくくする。

 横浜シュウマイ工場は、えびチームとぶたチームに分かれてシュウマイを完成させていく。工程は四つある。

 例えば、「あんづくり」はお手玉をえびやぶたの「あん」に見立て、頭にのせて運んで皮(箱)に入れて数を競う。

 「ベルト・コンベアー」は、4人1組で2本の棒にシュウマイ(フライングディスク)を挟み、障害物をよけてゴールまでの速さを競う。

 落とすと減点ややり直しで「丁寧に焦らず」がポイントだ。得点で「シュウマイ2丁!」、減点で「シュウマイさよなら~」のかけ声もある。

 当時4年3組だった宇佐美紗(すず)さん(5年)が好きなルールは、勝敗が決まらない時にチーム代表が「グリンピース」を頭で運びシュウマイの中央に正確にのせる「グリンピースサドンデスマッチ」。「最後まで逆転チャンスがあるので、ドキドキします」