藤川監督はどのようなタクトで勝ち星を奪いにいくのか(C)産経新聞社 10月28日に甲子園で行われた「SMBC日本シリーズ…

藤川監督はどのようなタクトで勝ち星を奪いにいくのか(C)産経新聞社
10月28日に甲子園で行われた「SMBC日本シリーズ2025」第3戦はソフトバンクが阪神を2-1と下し、2連勝、第4戦も勝てばシリーズ制覇に王手となる。
【日本シリーズ解説】阪神がソフトバンクに敗戦『坂本に代打でも良かった?』日本シリーズを左右する痛い敗戦…山川同点打&柳町の勝ち越し打
︎阪神は『〇〇をするべき
︎』豊の視点で日本シリーズを徹底解説!
阪神としたら本拠地に戻って勢いを取り戻したいところだった。
先発は才木浩人。初回から気合の入った投球が光ったが、1点をリードした4回、山川穂高に変化球を捉えられ、バックスクリーン左へ放り込まれた。これで同点とされると1ー1で迎えた6回一死二塁から柳町達に直球を捉えられ、1-2と逆転を許した。
一方、チームは初回二死一塁の好機に主砲、佐藤輝明がリバン・モイネロのカーブを捉えて適時二塁打で先制。しかし、その後はもどかしい展開が続く。ソフトバンクが2失策などエラーも出ながら、攻めきれず、僅差で逃げ切られた。
勝敗を分けた裏には何があるのか。球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は10月28日に自身のYouTubeチャンネルに「【日本シリーズ解説】阪神がソフトバンクに敗戦『坂本に代打でも良かった?』日本シリーズを左右する痛い敗戦…山川同点打&柳町の勝ち越し打!!阪神は『〇〇をするべき!!』豊の視点で日本シリーズを徹底解説!」と題した動画を更新。日本シリーズの両球団の戦いぶりに独自の考察を加えている。
甲子園に場所を移して行われた第3戦に関して阪神でまず目を向けたのは、3回のプレーだった。
この日、「6番・左翼」で日本シリーズ初起用となった豊田寛が、牧原大成の左中間に放った打球の判断に迷い、二塁打にしたシーン。この場面に関して高木氏は「(センターを守る)近本の顔とか見るんだよね 自分のボールなのに」と迷いがあったとして、結果的に二塁打としたことで「ちょっと消極的だったな 緊張もあると思うけど」とコメント。その後、左翼は熊谷敬宥に交代となる。
また2戦目こそ、ソフトバンク打線が10得点と爆発となったが、ロースコアの展開が続く日本シリーズの戦い、特に阪神は3戦で4得点と打線形成に苦しんでいる。高木氏も「それぞれの投球生かしてのピッチング」と好投手どうしの投げ合いとあって、なかなか点が取れない展開が続くと指摘。
その上で阪神の巻き返しの材料としては主軸では日本シリーズ11打数無安打の大山悠輔、森下翔太の状態もあまり良くないとしながら「下位打線が弱い」と指摘。
この試合では1点を追う8回二死一、三塁の場面で坂本誠志郎に打席が回ってきたが高木氏は「ここで代打はなかったかな」と代打起用を考えても良かったシチュエーションとコメント。シリーズ通して坂本の打撃状態が良くないとしながら、「坂本が打ってくれないと下位打線からチャンスは広がらない」と下位から流れを作る意味でも、主戦捕手に打棒での貢献も求めた。
2023年、オリックスと戦った日本シリーズでは「恐怖の8番打者」で知られた木浪聖也、また坂本自身も勝負強い打撃で存在感を示した。
阪神打線が押され気味なシーンが目立つとあって、打線全体に関しても「もうちょっと積極的に振っていってもいいかもしれない」とアグレッシブな姿勢が大事とした。
阪神の持ち味である四球をしっかり選んで攻撃につなげていくパターンにしても、3戦目のモイネロも6回108球を投げ2四球とスキがないため、「(相手投手に)どんどん攻められてくるから不利になるし」と後手に回っている可能性もあるとした。
第3戦は才木を立てながら、ゲームを落としたのは痛いとして、逆にソフトバンクにとってはゲームプラン通りに進んだとした。
阪神第4戦の先発は高橋遥人が予定されている。CSファイナルSでは8回一死までノーヒットノーランと好投を示した左腕に鷹狩りを託す。打線の爆発も期待される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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