プロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから3位で指名された群馬・健大高崎高校の佐藤龍月(りゅうが)投手(3年)…

 プロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから3位で指名された群馬・健大高崎高校の佐藤龍月(りゅうが)投手(3年)が27日、同校でオリックスのスカウトらから指名のあいさつを受けた。佐藤投手は「期待に応えられるように精いっぱい頑張りたい」と話した。

 佐藤投手は2024年の第96回選抜大会に2年生エースとして出場し、千葉ロッテマリーンズから1位指名された同校の石垣元気投手(3年)との「二枚看板」で群馬県勢初の選抜優勝を果たした。同年夏の甲子園大会の直前に左ひじのけがが発覚し、メンバーから外れ、8月末に内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受けた。今年夏の群馬大会から投手として復帰し、甲子園でも登板した。

 この日訪れた球団の担当スカウトの岡崎大輔さん(27)は「スライダーもチェンジアップも高校生トップクラスのボールを投げている。そのままプロで投げてもらえればしっかりと活躍できる」と評価。「トミー・ジョン手術という大きな手術を現役中に受けて最後の夏に間に合わせるという強い意志が形になり、甲子園のマウンドで投げた。奇跡に近いこと。そんな佐藤選手に、オリックスのユニホームを着てもらいたいと強く思った」と熱い思いを語った。

 球団にもトミー・ジョン手術を経験した選手が多くいるという。「サポートは全力でさせていただくので、自信を持ってリハビリして。わくわくした気持ちで大阪の地に来てほしい。1軍のマウンドで投げるという強い気持ちだけは、忘れずに」と激励した。

 佐藤投手は、目標にオリックスのエースで、同じ左腕の宮城大弥(ひろや)投手(24)を挙げた。「身長が同じぐらいで、スピードボールを投げて、周りを魅了できるようなピッチングをするのですごく尊敬している」。入団後は「評価していただいた部分を裏切らないように、球団に入ってからもしっかり活躍できるように頑張りたい。宮城選手のような、球界、そして日本を代表する投手になりたい」と意気込んだ。

 同校によると、ドラフト会議で同校選手が一度に2人指名されるのは初めてという。

 佐藤投手は川崎市出身。小学6年のときには読売ジャイアンツジュニアに選ばれ、中学時代は東京城南ボーイズに所属した。中学3年のときにU15(15歳以下)の日本代表に選出された。健大高崎では1年春の県大会決勝から登板。2年春の第96回選抜大会に背番号1で出場し、初優勝に貢献した。3年春の選抜大会で打者として復帰。投手としても復帰した3年夏の群馬大会で自己最速の147キロを記録し、甲子園では敗れた初戦(2回戦)の京都国際戦に3番手として登板した。(中沢絢乃)