菊男が腕を撫す。武豊騎手がマイユニバース(牡3、栗東・武幸四郎厩舎)で菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の6年ぶ…

 菊男が腕を撫す。武豊騎手がマイユニバース(牡3、栗東・武幸四郎厩舎)で菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の6年ぶり6勝目を狙う。

 武豊騎手はこれまで菊花賞に34回騎乗。2回目の参戦となった88年にスーパークリークで勝ったが、これが自身初のGI制覇でもあった。その後、96年のダンスインザダーク、00年のエアシャカール、05年のディープインパクトと勝利を重ね、19年のワールドプレミアでは昭和、平成、令和の3元号制覇を達成。歴代最多の5勝を挙げている。

 今年のパートナーはテン乗りのマイユニバースだ。弟の武幸四郎調教師の管理馬。気性面の幼さなどが影響して勝ち上がりに6戦を要したが、名手・横山典弘騎手の教育もあって、着実に成長してきた。夏休みを挟み、約3カ月半ぶりの実戦となった前走の九十九里特別では、大逃げから上がりをまとめて7馬身差の圧勝。驚異的なスタミナを見せつけて、一気に菊花賞の惑星候補に浮上した。武豊騎手はテン乗りとなるが、一発の魅力を秘めた馬といえる。

 過去の武豊騎手の菊花賞を振り返ると、乗り替わりで参戦したことは6回あって、18年のユーキャンスマイルと24年のアドマイヤテラの3着が最高着順。同じく初騎乗は3回あって、同じくアドマイヤテラの3着が自己ベストとなっている。さぁ今年はどうか。京都コースを知り尽くした名手の手綱捌きに大いに期待したい。

【武豊騎手の乗り替わりでの菊花賞成績】馬名の前の※は初騎乗、カッコ内は人気
・97年…12着※シルクライトニング(4)
・01年…5着ダンツフレーム(2)
・13年…13着マジェスティハーツ(2)
・15年…17着※レッドソロモン(14)
・18年…3着ユーキャンスマイル(10)
・24年…3着※アドマイヤテラ(7)