第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は21日、前日に続いて準々決勝2試合があった。1回戦を突破…

 第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は21日、前日に続いて準々決勝2試合があった。1回戦を突破した県勢2校は、甲府工(山梨2位)が花咲徳栄(埼玉1位)に0―10、駿台甲府(山梨3位)が佐野日大(栃木1位)に0―7と、いずれもコールド負けした。県勢で唯一、準決勝に進んだ山梨学院(山梨1位)は25日に専大松戸(千葉1位)と対戦する。

■「波のない投球」来年へ誓い

 甲府工の先発マウンドに立ったのは背番号10の滝沢雄大(1年)。1回戦で群馬の桐生第一戦に先発して六回途中まで被安打1、無失点の好投を演じた。だが、この日は三回までに2失点。悔しい降板となった。

 一回、先頭打者を四球で歩かせた。「あせってしまい、(チームの)雰囲気も悪くなった」。中1日の先発でも体力に不安はなかったが、「メンタルの持久力が足りなかったのかもしれない」と振り返った。

 それでも「悪いなりに、初回を最少失点で抑えられたことは良かった」と話す。群馬1位の桐生第一を相手に好投できたことで「強い相手にも通用する」と自信になったようだ。

 これから迎える冬の間、走り込みや股関節の柔軟性を高めるトレーニングを重ねたいという。「制球に波のない投球ができるようになりたい。球速ももう一段、高めたい」。来年へ向け、さらなる成長を誓った。(三宅範和)

■「つなぎの4番」飛躍へ一歩

 散発6安打の無得点に抑え込まれ、守備では3失策と乱れた駿台甲府。そのなかで、遊撃手の深沢慶太(2年)が気を吐いた。打っては2安打1盗塁、守っては五つの遊ゴロをすべて軽快にさばいた。

 50メートル6.0秒の俊足で、身長173センチ、体重64キロとやや小柄。旧チームでは2番を打っていたが、三木諒人監督は「ものおじせず、いつも変わらない。何とかしてくれる選手」と評価。新チームでは「つなぎの4番」に抜擢(ばってき)された。

 この日は走者を置いての打席がなく、チャンスを作って広げる役割に徹した。二回には内野安打で出塁。犠打で進んだ二塁から三盗を決めた。

 4番は「チャンスに打席が回ってくるし、相手は厳しいボールを投げてくる。責任がある」とやりがいを感じる。これからは「体作りをして体重を70キロに増やし、長打も打てるようになりたい」。「つなぎの4番」にとどまるつもりはない。(三宅範和)