第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は21日、準々決勝があった。花咲徳栄(埼玉1位)は甲府工(…
第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は21日、準々決勝があった。花咲徳栄(埼玉1位)は甲府工(山梨2位)に10―0でコールド勝ちで13年ぶりのベスト4に進出。春の選抜大会出場が有力となった。25日の準決勝では、佐野日大(栃木1位)と対戦する。
【経過】花咲徳栄は、一回に笹崎の適時打で先制すると、三回以降は毎回得点した。六回には、つながる打線が本領発揮。笹崎、佐伯、本田の適時打を集め、6得点で引き離した。
■エース黒川がピンチ抑え無失点完投
「おとなしい」
花咲徳栄のエース右腕・黒川凌大(りょうた)(2年)を、バッテリーを組む捕手の佐伯はそう話す。でも、こう付け加える。
「乗っていくと、どんどん感情を出すタイプ」
初戦では9失点。準々決勝のこの日は、一球一球を投げる前に呼吸法を意識した。鼻から吸って口から息を長く吐く。リラックスして体を大きく使えた。
三回まで4奪三振、二塁を踏ませぬ好投をみせると、マウンドで小さく拳を握った。
四回の打席では、レフトへの安打で2死一、二塁の好機をつくり、塁上でベンチを見て小さくはにかんだ。
一転して、四回の裏はピンチを背負う。2死一、三塁。「お前次第だ」と試合前にチームメートから託されていた。「絶対抑えてチームを勢いづかせる」と、相手打者を一ゴロに打ち取った。
雄たけびをあげ、大きくガッツポーズをして、ベンチへ戻った。乗りに乗ったエースは相手打線に1点も許さず、コールド勝ちでベスト4を引き寄せた。(折井茉瑚)