(20日、第78回秋季北海道高校野球大会決勝、北照2―0白樺学園) 投手戦を制したのは北照のエース・島田爽介投手(2年)…
(20日、第78回秋季北海道高校野球大会決勝、北照2―0白樺学園)
投手戦を制したのは北照のエース・島田爽介投手(2年)だった。
決勝まで今夏の南北海道代表の北海、駒大苫小牧、旭川実と、いずれも甲子園出場歴のある強豪を相手に完投勝利。上林弘樹監督は「試合を重ねる度に良くなった」と話す。「行けるところまでいけ」と、決勝のマウンドを任された。
期待に応えるように、島田投手は白樺学園打線を6安打に抑えて完封した。打たせてとる投球で与四死球は1。連打は許さなかった。全道大会は全4試合で計472球を投げ5失点。一度もマウンドを譲らなかった。
東京都出身。練習を見学した時の上林弘樹監督の熱い指導に「一目ぼれ」して北照に入学した。
新チームになり、部員らが練習に臨む姿勢を見た上林監督に「このチームは最低」と言われた。「基本の体作りすら、真剣にしない。これでは勝てるはずがない」。熱い指揮官のその言葉に奮起した。
甘い物が大好きだったが、体作りのために控えた。寮の部屋の冷蔵庫のアイスクリームは、サラダチキンに置き換わった。走り込みの量を増やすと、体重は落ち、球速が上がった。
もう一つ、監督からチームの課題として挙げられたのは「人間力」。島田投手自身も自覚していた。
練習試合で勝てずに悩んでいた夏、試しに寮の部屋の掃除を頑張ると、不思議と調子が良くなった。今度は洗濯物をため込まないようにしてみると、勝てるようになった。肉体的、精神的に自分を変え、たどり着いた優勝だった。
東京ヤクルトスワローズのジュニアチーム出身で、本拠地の神宮球場は「戻りたい場所」だという。来月、明治神宮大会でその場所に戻る。さらに、その先には春の選抜甲子園を見据える。「マウンドを託されたら、思いっきり投げきりたい」と意気込んだ。(朽木誠一郎)
■北照が13年ぶりに秋の北海道を制す
第78回秋季道高校野球大会(道高野連など主催)の全道大会は20日、大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)で決勝があり、北照が白樺学園を2―0で破った。13年ぶり6回目の優勝を果たし、来春の選抜大会出場を確実にした。北照は11月14日に開幕する明治神宮野球大会に出場する。
北照は一回、畠山柊太選手(2年)の右前適時打で先制。九回は死球と犠打でつくった好機で適時打を放ち突き放した。白樺学園は制球の良い北照の好右腕から連打を放てなかった。(朽木誠一郎)