第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は19日、山日YBS球場などで1回戦4試合があった。 法政…
第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は19日、山日YBS球場などで1回戦4試合があった。
法政二(神奈川2位)は花咲徳栄(埼玉1位)と対戦し、9点差を逆転されて敗れた。
20日は準々決勝2試合があり、横浜(神奈川1位)が専大松戸(千葉1位)と戦う。(小林日和)
■5回裏のアクシデント そして大逆転
「仲間から信頼されるエースになりたい」
9点差を追いつかれて迎えた九回表、法政二のエース松田早太(2年)は、手のひらに滑り止めをつけて大きく深呼吸した。「やるしかない」
懸命に腕を振ったが、勢いに乗る打線を止められなかった。連打を浴びて1点を失い、敗れた。
勝敗の分かれ目は、六回表だった。
スコアは9―0。この回と次の七回表を抑えれば、7点差コールド勝ちとなる一方的な試合展開だ。
相手打線を散発3安打と完璧に抑えていた松田が突如乱れた。3安打2四球にバッテリーエラーなども重なる乱調で4点を失う。
実は、直前の五回裏の攻撃で、一塁走者だった松田は牽制(けんせい)球で帰塁する際に股関節を痛めていた。痛みは感じなかったが、下半身の使い方に微妙なずれが生まれた。
制球が定まらず、球が浮き始めた。内野手の目にも明らかで、「足が使えていないぞ」と声をかけられたほどだ。球速も明らかに落ちていた。
■花咲徳栄の強打に屈する
それでも、33年ぶりの関東大会に連れてきてくれた仲間を勝たせたかった。六回を終え、絹田史郎監督に継投を相談されると「投げさせてください」と志願した。
絹田監督は悩んだ。しかし、県大会で中心投手として活躍した松田を信じると決めた。「同点や1点差までは松田でいこう」。腹をくくった。
甲子園常連校で夏の優勝経験もある花咲徳栄は、隙を逃さなかった。七、八回に2本の本塁打や連打などで点を重ねた。
試合後、松田は報道陣に囲まれた。「9点差をつけ、余裕が出てしまった」と悔いた。(小林日和)