第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)が18日、山梨県で開幕し、1回戦3試合があった。埼玉県勢で…
第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)が18日、山梨県で開幕し、1回戦3試合があった。埼玉県勢では3年ぶり20回目の出場となる浦和学院(埼玉2位)が下妻一(茨城2位)と対戦し、12―6で勝った。浦和学院は20日、準々決勝で山梨学院(山梨1位)と対戦する。19日は花咲徳栄(埼玉1位)が法政二(神奈川2位)と顔を合わせる。関東大会での結果は、来春の選抜大会出場校を決める判断材料になる。
【経過】 「守り」が今年の持ち味の浦和学院が打線でもみせた。一回、伊藤のスクイズで先制。五回には大宮の三塁打や藤沢のバントヒットなど4得点で引き離した。終盤、下妻一に詰め寄られたものの、八回の鈴木の2点本塁打で流れを決定づけた。
■初先発の1年生左腕、佐々木蓮也が好投
公式戦初先発の1年生左腕、佐々木蓮也が浦和学院の守りを牽引(けんいん)した。4安打を浴びたが、5回まで二塁を踏ませぬ好投を見せた。
持ち味の、右足を少し一塁側に踏み込んで投げるフォームから繰り出される角度のある直球が光り、森大監督も「球威のあるすばらしい投球だった」と評価した。
花咲徳栄に敗れた県大会の決勝では、三回から登板した。1点リードで迎えた五回、相手の連打などで3失点。試合のあと、悔し涙を流した。
関東大会では、「ランナーが出ても、冷静に」を意識した。初回、先頭打者にいきなり中前安打を許したが、次打者のバントをうまく処理して併殺にしとめた。
「関東大会優勝にむけて、1戦必勝」。次戦への意気込みを語った。(折井茉瑚)