2年連続2位に入った日本ハム。5年連続Bクラスだった19年〜23年と比べると明らかに球団のスケールが大きくなった。今季は…
2年連続2位に入った日本ハム。5年連続Bクラスだった19年〜23年と比べると明らかに球団のスケールが大きくなった。今季は83勝を挙げながらも2位。80勝以上で2位に終わったのは14年のオリックス以来、11年ぶりである。優勝ラインの数字を残した日本ハムは投打ともに選手が揃っていて、伸び盛りの若手も多い。これからも優勝争いを続けるにはどんなドラフトをすればいいのか。
確かに主力投手の年齢層は高いが…
日本ハムは例年、その年の世代NO.1の選手を指名するのが恒例で、今年は創価大・立石正広内野手(高川学園)となりそうだ。
しかし、日本ハムの野手陣の層は厚く、立石の守る三塁には、ファームで二冠王を獲得したスラッガー・有薗直輝内野手(千葉学芸)がいる。一方で、年齢層が高い投手陣の補強の優先度は高い。
100回以上の投球回の先発投手は5人もいるが、CSなど激戦続きで、投手陣の消耗が激しい。右投手と比べると左投手が人材不足で、先発の柱である山崎福也投手(日大三)、加藤貴之投手(拓大紅陵)は来年で34歳。今のようなパフォーマンスができるのは、あと数年と見る。
左の即戦力で鷺宮製作所の竹丸和幸投手(崇徳)、明治大の毛利海大投手(福岡大大濠)が外れ1位候補に入るだろう。社会人NO.1投手の竹丸は、スライダーのキレがよく、多くの奪三振を稼げる。毛利はフォームの動きが洗練されており、制球力も高い。DeNAの東克樹投手(愛工大名電)のような先発投手に育ちそうだ。
ただ、ロマンを追い求めるのならば、あえて1位に健大高崎・石垣元気投手を指名するのもアリだろう。将来性ではNO.1の投手だ。
地元・北海道出身。日本ハムの環境に合いそうな克己心が強い投手で、ゆくゆくは160キロオーバーの速球で打者を圧倒する投手になれる素材だ。ストレートだけではなく、スプリット、スライダーの精度の高さも素晴らしいものがある。
優勝を望むファンは即戦力を求めそうだが、石垣のほうがスケールとロマンを求める日本ハムらしい指名だと感じている。
また、スカウト会議で北海道出身の仙台大・平川 蓮外野手(札幌国際情報)の名前も1位候補に挙がったという。次世代の強打の外野手が少ないだけに、本塁打を打てるスイッチヒッターである平川は補強ポイントにも合っている。
日本ハムはスラッガーを指名する傾向にあるが、近年は万波中正外野手(横浜)、二軍で圧倒している有薗を除くと高校生スラッガータイプは伸び悩みの傾向にある。
2位以降はすぐに一軍の競争に入っていけそうな大学・社会人の野手の指名になるのではないか。
今年は東洋大にそんな野手が多い。宮下朝陽内野手(北海)は、驚くほどの長打を見せるポテンシャル型の遊撃手。花田旭外野手(大阪桐蔭)は強肩強打の外野手で、甘く入れば簡単に本塁打が打てる右のスラッガーだ。左の強打者では池田 彪我内野手(三重)が打撃好調で、秋だけでは打率.425、3本塁打を記録している。
社会人ではヤマハ・相羽 寛太内野手(静岡)が好打の遊撃手で伸び盛り。ENEOSの村上雄一郎外野手(宇和島東)は今シーズン、3本塁打を放っている右の強打者だ。
また今年は日本ハムの地元である、大学選手権ベスト8の北海学園大にも逸材が多い。最速158キロ右腕・工藤泰己投手(北海)は、150キロ台の速球、鋭い曲がりを見せるスライダーは精度が高く、中継ぎとして本領を発揮しそう。さらに高谷舟投手(札幌日大)も伸びのある140キロ後半の速球は球質が良く、工藤以上に実戦的な投手だ。
ロマンを追い求めながら、来季も勝負できる実戦的な指名を行い、10年ぶりの優勝を目指したい。
【今年の日本ハム 成績】
143試合 83勝57敗 勝率.593
支配下人数 67人