18日、秋季関東大会が開幕した。秋の山梨大会を制した山梨学院は20日に初戦を迎える。今年は地元開催のため、スーパーシード…

18日、秋季関東大会が開幕した。秋の山梨大会を制した山梨学院は20日に初戦を迎える。今年は地元開催のため、スーパーシードとして2回戦から出場。下妻一(茨城2位)と浦和学院(埼玉2位)の勝者とセンバツ出場当確がかかる準々決勝を戦う。

 チームを率いる背番号「1」が再び聖地へ導く。この秋は最速153キロの二刀流・菰田 陽生選手(2年)が甲子園で右肘痛を発症し、大事を取って野手に専念。その不安を払拭したのがエース左腕の檜垣 瑠輝斗(2年)だった。準々決勝の東海大甲府戦では3安打1失点完投で競り勝つと、準決勝の日本航空戦、決勝の甲府工戦も最後まで一人で投げ切り優勝に貢献。「秋は毎試合ベストで挑むことができました。優勝できたことは嬉しいです」と自らの投球を冷静に振り返った。

 投手陣の柱として欠かせない存在となった檜垣だが、公式戦デビューを飾ったのは2年時春の山梨大会2回戦だった。県大会の出場はなかったものの、春はエースナンバーを託され、日本航空との初戦で先発に抜擢。強豪相手にもひるまず、8回途中無失点の好投を見せた。「春の大会を前にテンポよく投げる事が大事と指導されました。投手が得点を取られて落ち込むと野手に迷惑がかかる。打たれ強く投げることを教わりました」とその後もポーカーフェイスを崩さず、最速130キロ台の真っすぐに得意のスライダーで春の関東大会8強まで導いた。菰田との二枚看板になるまで急成長を遂げ、吉田 洸二監督も「檜垣の存在が菰田の刺激になっている。2人には争って成長して欲しい」と期待をかけられ、一気に投手陣の柱を掴むこととなった。

 夏はチームとして3年ぶりとなる選手権大会に出場を果たした。準々決勝では前年度王者の京都国際相手に5回1/3を3点に抑えて同校初のベスト4進出。真っすぐとスライダーに加え、130キロ台のカットボールも習得し、より相手打者の的を絞らせない投球が光った。大舞台の経験を糧に、秋は菰田が投げられない中でチームを支えた。「甲子園は今までに感じたことの無い感覚だった。もう一度あの舞台に戻りたい」と今度は、自身初の選抜大会出場に意欲を見せている。

「夏の甲子園を経験している2人がしっかりしないとチームがまとまらない」。最上級生になり、副主将に就任。投球だけでなく、チームのリーダーとして自覚も増した。

「菰田はライバル半分、仲間半分という気落ちです。同学年として一番刺激になりますし、菰田のおかげで成長できたと思っています」

 一つ勝てばセンバツ当確となる大事な試合。指揮官は菰田の投手復帰も示唆しており、両輪の活躍で勝利を目指す。「チームとしてこの一勝にかける思いを持って練習している。全員が同じ方向を向いて20日の試合に臨みたい」と5年連続の選抜切符に照準を合わせている。