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 10月16日(現地時間15日)。2025-26レギュラーシーズン開幕まで1週間を切り、ニューヨーク・ニックスのロスター入りが確実視されていたマルコム・ブログドンが、現役引退を表明したと『ESPN』が報じた。

 NBAで9シーズンをプレーしてきた32歳のポイントガードは、『ESPN』へこのような声明を綴っていた。

「今日、私は正式にバスケットボール選手としてのキャリアからの移行を始動します。この数十年間、私は誇りを持って心と体、精神をこのゲームのために捧げてきました。ここへ到達するために多くの犠牲を払ってきましたが、それに見合った多くの報酬も受け取ってきました」

「私は自らの意思でここまでたどり着き、今は家族や友人と共にキャリアの成果を享受できることを心底感謝しています。私の旅路において、何らかのかたちで関わってくださったすべての方々に、心の底から感謝しています」

 ブログドンは、2016年のドラフト2巡目全体36位でミルウォーキー・バックスから指名されてNBA入り。キャリア1年目の2016-17シーズンに平均10.2得点2.8リバウンド4.2アシスト1.1スティールを残して新人王を受賞。

 その後も毎シーズンで平均2ケタ得点を残してきた司令塔は、キャリア3年目の2018-19シーズンにフリースロー成功率92.8パーセントでリーグトップに立ち、インディアナ・ペイサーズでプレーした2020-21シーズンにはキャリアハイの平均21.2得点5.3リバウンドに5.9アシストを残した。

 また、ボストン・セルティックス時代の2022-23シーズンには平均14.9得点4.2リバウンド3.7アシストを記録し、最優秀シックスマン賞に選出。

 ただ、ここ2シーズンはケガに苦しみ、いずれも40試合未満の出場に終わっており、昨シーズンは3ポイントシュート成功率でキャリアワーストの28.6パーセントと苦戦していた。

 ブログドンは、レギュラーシーズン通算463試合でキャリア平均15.3得点4.1リバウンド4.7アシストをマーク。新人王と最優秀シックスマン賞に選ばれたのはブログドンとマイク・ミラー(元オーランド・マジックほか)のみ。

 ミラーが2000年のドラフト1巡目5位指名だったため、ドラフト2巡目指名でこの2つのアウォードを受賞したのはブログドンのみとなっている。


【動画】ブログドンが最優秀シックスマン賞に輝いたシーズンの好プレー集