34年ぶりとなる大相撲ロンドン公演が15日夜(日本時間16日未明)、ロイヤル・アルバート・ホール(RAH)で初日を迎え…

 34年ぶりとなる大相撲ロンドン公演が15日夜(日本時間16日未明)、ロイヤル・アルバート・ホール(RAH)で初日を迎えた。世界有数の演劇場は約5400席が埋まる「満員御礼」となり、計20番の取組ごとに、大きな歓声が飛び交った。19日まで5日間にわたり、優勝を争う。

 前回公演で横綱・北勝海として優勝を果たし、ロンドンに舞い戻った八角理事長は「大相撲は単なるスポーツ、格闘技ではなく日本の神事であり、大切な文化です。ロンドンの皆様に披露できることを誇りに思っています」とあいさつ。英語で「ご来場誠にありがとうございます」と締めくくると、拍手が贈られた。

 取組を終えた力士たちからは「歓迎されている感じがする」「反応が不安だったが、気が引き締まる思い」「国技館以上に声が響く」などと、好意的な反応が相次いだ。

 結びの一番で勝利した横綱・大の里は「少しでも相撲に興味を持っていただく機会だと思っている」と強調。英国から日本へと、相撲を観戦しにくるファンが増えることに期待感を示した。