初回にDeNA・牧のゴロをファンブルした阪神・熊谷(C)産経新聞社「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のフ…

初回にDeNA・牧のゴロをファンブルした阪神・熊谷(C)産経新聞社
「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージ(S)の第1戦が10月15日に甲子園で行われ、リーグ王者の阪神が2位・DeNAに2-0で快勝。アドバンテージの1勝と合わせ、2勝0敗とした。
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先発の村上頌樹は再三のピンチをしのぎ、5回無失点。6回から救援陣の柱の一角である及川雅貴を投入する強気の采配を繰り出すと、その裏に打線が均衡を破った。
試合序盤は“ブランク”を感じさせた。初回二死一、二塁からDeNA5番・牧秀悟のゴロを、遊撃手の熊谷敬宥がファンブル。中継した『NHK-BS』で解説を務めた元ヤクルトの宮本慎也氏は「少し硬い」と指摘。「ちょっと足がそろっちゃいましたね。右足、左足という順番で捕りにいかなきゃいけない」と続けた。
藤川阪神が2リーグ制以降の史上最速となるリーグ制覇を決めたのは9月7日。レギュラーシーズン最終戦となった10月2日のヤクルト戦(甲子園)からも中12日が空いた。実戦間隔の空きからか、熊谷の動きは積極性を欠いた。宮本氏は「気持ちは分かります。ただ、大事にいこうという気持ちが動きを悪くしましたね」と論じた。
4回先頭では石上泰輝の当たりを内野安打とした。現役時代は遊撃、三塁で計10度のゴールデングラブ賞受賞の名手は、「大事にという気持ちが大きい。今のなんかはもっと前に出て、シングルハンドで捕った方がいい。そうすると自分の体の向きも一塁側に向きます。今の入り方だと三塁側に体が流れちゃってるじゃないですか。そうなるとボールも弱くなる。大事に大事に(という気持ち)が強いですね」と手厳しかった。
それでも、最終回は二死から三塁ファウルゾーンの飛球を追いかけ、スライディングキャッチで締めくくった。今季はプロ8年目で、キャリアハイの85試合に出場した29歳の苦労人。16日の第2戦以降は、プレーボールからシーズン中の堅守を再現したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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