山本はメジャー初の完投勝利を飾った(C)Getty Images ドジャースが現地時間10月14日、敵地で行われたブルワ…

山本はメジャー初の完投勝利を飾った(C)Getty Images

 ドジャースが現地時間10月14日、敵地で行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に5-1で勝利。先発の山本由伸が9回111球、3安打7奪三振1失点でメジャー初の完投勝利を飾った。

【動画】エースの真骨頂、山本由伸の快投シーン

 ポストシーズン3度目の登板となった山本は立ち上がり、いきなりの先制を許した。
 
 先頭打者ジャクソン・チョウリオに初球の内角低め直球を右中間スタンドに運ばれた。

 しかし山本はマウンドでうなづく様子を見せるなど動じることなく、調子を上げていく。この回後続を抑えて、初回を最少失点で乗り切ると打線が反撃を開始する。

 2回に好調なテオスカー・ヘルナンデスのソロ、二死一塁からアンディ・パヘスの適時二塁打で2-1と逆転に成功。

 援護を受けた山本は2回以降、二塁も踏ませない完ぺきな投球を示していく。

 5回にはこの日初めてとなる四球を与えるも、直球とスプリットのコンビネーションも冴え、9回3安打7奪三振1失点。これが自身にとっても、メジャー初の完投勝利となった。

 今季はドジャースのエースとしてシーズンを通してチームを支えてきた。すでに「ヤマモト」の名前はメジャーでも広く知れ渡る中、シリーズ初戦の8回1安打0封とブレーク・スネルの好投に続き、2試合連続の先発陣の好投でチームに勝利をもたらした。

 山本の快投にはNHK-BSで試合の中継解説を務めた小早川毅彦氏も「精神的な強さを感じました」と絶賛。初回先頭打者アーチを許しながら、気持ちを切り替え、1失点にしのげたことが大きかったとした。

 レギュラーシーズンを0勝6敗と1勝もできなかった天敵のブルワーズ相手に敵地で2勝と結果を残したこと、2戦目は山本の完投とブルペンを休ますことができたことも非常に大きい。

 次戦は中1日の休養をはさみ、ドジャース本拠地で戦う。一気呵成に勝ち上がれるか、現地10月16日の第3戦の先発はタイラー・グラスノーが予定されている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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