大リーグのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(S)は14日(日本時間15日)、米ウィスコンシン州ミルウォーキーで第2戦…

 大リーグのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(S)は14日(日本時間15日)、米ウィスコンシン州ミルウォーキーで第2戦があり、初戦を制したドジャースがブルワーズを5―1で下し、2連勝とした。

 先発投手の山本由伸が被安打3、1失点で完投した。ポストシーズンで完投が記録されたのは8年ぶりで、日本選手初の快挙。五回に四球を与えて以降は出塁を許さなかった。山本は試合直後、「二つ先に取れたのは大きい。このまま勢いに乗っていきたい」と話した。

 大谷翔平は「1番・指名打者」で出場し、5打数1安打1打点だった。

 試合前の会見では、ロバーツ監督が大谷を第4戦に先発させると表明。第7戦までもつれた場合は、救援で起用する可能性があることも明かした。

 大谷は一回、先頭の第1打席で空振り三振だった。

 山本は一回、先頭打者のチョウリオに初球の速球を右中間へのソロ本塁打とされ、先制を許した。後続は抑えた。

 ドジャースは二回、1死からT・ヘルナンデスのソロ本塁打で同点に追いつき、2死一塁からパヘスの右翼線適時二塁打で勝ち越した。大谷の第2打席は、なお2死二塁で回ってきたが、右飛に打ち取られた。

 大谷の第3打席は五回無死一塁で空振り三振だった。

 ドジャースは六回にマンシーの中越えソロで1点を追加した。

 大谷の第4打席は七回1死三塁で、代わりばなの左腕から4試合ぶりのヒットとなる右前適時打を放ち、二盗も決めた。5―1で迎えた八回2死満塁の第5打席は、救援した左腕の前に空振り三振に倒れた。

 リーグ優勝決定Sは7回戦制で、先に4勝したチームが24日(日本時間25日)に開幕するワールドシリーズに進む。

 第3戦は16日(日本時間17日)、ドジャースの本拠ドジャースタジアムで行われる。(ミルウォーキー=安藤仙一朗)