◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)ド…

ミズノと契約するキース・ミッチェル

◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)

ドライバーとアイアンともに、ミズノの新クラブがツアーでローンチされ、話題になっている。「ベイカレントクラシック」で来日していたミズノ契約選手キース・ミッチェルのバッグの中にも、新作アイアンが入っていた。

開発に携わったS-1

14本の中でひときわ目立っていたのが、発売したばかりの新作マッスルバック「ミズノプロ S-1」。日本では最近マッスルバックを使用するプロを見たことがないが、なんでも今回の「S-1」は製作段階でミッチェルの意見をふんだんに取り入れたらしい。

彼が要求したのは2つで、そのうちのひとつは顔だ。前作のマッスル「ミズノプロ 241」と比べると、リーディングエッジからトウ先にかけて“肉”を持たせ、どちらかというと包み込むようなつかまり顔にした。「アメリカの選手って逃げ顔好きが多くて先端の肉厚は薄い方がいいという印象でしたが、彼はいわゆる日本人選手が好むような和顔のつかまった顔がいいと言ったんです」とは開発に携わったミズノの担当者。

もうひとつはソール。こちらも兄弟モデル「S-3」比べるとカットの仕上げが違うのが分かる。「S-3」はリーディングエッジ、トレーリングエッジを落としたトリプルカットで抜け感を重視しているのに対し、「S-1」はリーディングエッジを落とし過ぎず、面が平たい。

「ダウンブローで打ち込んだ際に(ソールの)面でしっかり当てたいとミッチェルは言います。バウンスは多いままですが、リーディングエッジは落とさずソールの高さを抑えています」(同担当者)。また、ソールに高さがあると「トップしそうになる」(ミッチェル)とのことだ。米国ツアーでも技巧派として知られるミッチェルの要求は、実に細かい。

ドライバーはST-Zをチョイス

ミッチェルが使う「S-1」や、杉浦悠太が使う「S-3」は、日米の開発担当者が意見交換をした上で生まれたモデル。日米契約プロの意見をふんだんに取り入れた、まさにワールドワイドな設計だ。

バッグの中には、ほかに新作「ミズノプロ T-1」ウェッジが入るが、ドライバーは「ST-Z」のまま。スコッティキャメロンのL字マレットは眺めているだけでも楽しめる、実に味わい深い1本だ。

<キース・ミッチェルの14本>※練習日のため15本

大会は10位で終わった

ドライバー:ミズノ ST-Zドライバー(9.5度)
シャフト:トゥルーテンパー Project X HZRDUS T1100(重さ75g、硬さ6.5)

フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10 (3番16.5度)、タイトリスト TS2(7番21度)
シャフト:3W/三菱ケミカル テンセイ1K ブルー (重さ90g台、硬さTX)、7W/三菱ケミカル テンセイCKプロ ブルー (重さ90g台、硬さTX)

アイアン:ミズノプロ225(2番)、ミズノプロ S-1(4~9番)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー (X100)

ウェッジ:ミズノプロ T-1(48、52、56度)、ボーケイデザイン ウェッジワークス(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー (S400)

パター:スコッティキャメロン プロトタイプ

ボール:タイトリスト PRO V1(2025年)