(第78回秋季東北地区高校野球大会準々決勝 花巻東(岩手)4―3八戸工大一(青森)延長十回タイブレーク) 十回裏2死満塁…

(第78回秋季東北地区高校野球大会準々決勝 花巻東(岩手)4―3八戸工大一(青森)延長十回タイブレーク)

 十回裏2死満塁。リードは1点。

 花巻東の萬谷堅心投手(2年)が投げ込んだ4球目の直球は外角低めに決まり、ゲームセット。ガッツポーズが飛び出した。

 「勝ててよかった、という気持ちでした」。ホッとした表情で振り返った。

 この日は、持ち味の制球の良さがなく、厳しい試合だった。四死球、暴投はともに4。暴投による失点もあった。変化球が決まらなかった。

 中盤からは決め球を直球に切り替えた。終わってみれば15奪三振。それでも「自分が立ち直れたというよりは、野手が守ってくれたおかげです」と仲間に感謝した。

 打撃にも悔いが残った。好機に打てなかった。秋からは5番に座る。夏までは投手に専念していたが打撃も伸ばしたいという。

 「二刀流?」と問うと、「目指します」と返ってきた。(長野剛)