(13日、高校野球秋季東北大会準々決勝 聖光学院4―1仙台育英) 今夏の甲子園大会で16強入りした仙台育英(宮城)が、…

 (13日、高校野球秋季東北大会準々決勝 聖光学院4―1仙台育英)

 今夏の甲子園大会で16強入りした仙台育英(宮城)が、東北大会8強で秋を終えた。前回大会優勝の聖光学院(福島)に敗戦。来春の選抜大会の東北の一般選考枠は「3」のため、出場が絶望的となった。

 二回に押し出しと適時打で3点の先行を許し、三回は2本のヒットに守備の乱れも重なり、リードを4点に広げられた。

 一方、攻撃では三塁に走者を置いた三、六回の好機で併殺に仕留められるなど、決定打を欠く。七回に挙げた1点にとどまった。

 2番打者の田山纏は、聖光学院との差を痛感していた。「相手は粘って四球をとったり、バントを1球で決めたり、一人ひとりが自分の役割をわかっていた」

 強打の田山ら前チームからのレギュラーは残るが、この日、先発出場した選手のうち、バッテリーと二遊間は1年生。まだまだ若く、伸びしろのあるチームだ。

 田山ははきはきと取材に応じ、「この球場を出たらもう、全員泣くのは終わり。夏の甲子園で日本一をとるために、いい冬を過ごす意識を持ちたい」。

 須江航監督は「敗因は安易にメンタルとかスキルではなく、複雑に絡み合うもの。(東北大会に出場しているチーム以外の)宮城県内の学校はもうすべて敗れていて、すでに『夏の甲子園に行くぞ』と頑張っている。言葉にしがたい敗戦ですけど、もう終わってしまったので。ここからの敗者復活戦に向けて一生懸命やるだけです」と話した。(大宮慎次朗)