今年9月にオーストラリア2部のウロンゴン・ウルブズFCに加入した元日本代表の山村和也が、現地10月12日に行われたオー…
今年9月にオーストラリア2部のウロンゴン・ウルブズFCに加入した元日本代表の山村和也が、現地10月12日に行われたオーストラリア・チャンピオンシップのサウス・ホバート戦で超ロングゴラッソ弾を決める鮮烈デビューを果たした。
国見高校、流通経済大学から2012年に鹿島アントラーズに入団し、2016年にセレッソ大阪、2019年に川崎フロンターレ、2024年に横浜F・マリノスに移籍した山村は、ボランチとセンターバック、さらにトップ下のポジションをハイレベルでこなし、公式戦通算308試合出場30得点の成績を残した。そして35歳となって自身初の海外移籍を果たし、この日が新天地での公式戦初出場となった。
そして観客、チームメイト、そして実況の度肝を抜いたのが、1−1で迎えた後半19分だった。自陣ハーフウェーライン手前のセンターサークル内でボールを拾った山村は、ワンタッチで前に持ち出した後、右足を思い切り良く振り抜いた。高く舞い上がったシュートは、そのまま美しい放物線を描きながらゴール左上へ。相手GKが戻りながら必死に腕を伸ばしたが、その上を越えてゴールネットを揺らした。
■「実況もオージーで好きだなあ」
チームは3-1で勝利し、山村のゴールが勝ち越し点となった。そしてゴールシーンが公開されると、SNS上には「やまむーすげえwww」「やまむー早速ゴラッソな活躍しててすばらし」「やまむ〜さんのロングゴラッソ みんなから祝福されてる 嬉しいね♪」「ゴラッソ後もやっぱりクールな山村最高だ」「実況もオージーで好きだなあ」「スタジアムDJ、これを目の前で見たら、笑うしかないよね」などの声が寄せられた。
U-18代表以降、アンダー世代の代表に選ばれ続け、2012年のロンドン五輪にも出場した山村だが、A代表は大学時代の2010年に出場した1試合のみとなっている。だが、この男の才能はやはり飛び抜けている。そのことを感じさせる35歳の海外デビュー戦での超ロングゴラッソ弾だった。