吉田は来シーズンをどの球団で迎えるのか(C)Getty Images レッドソックスの吉田正尚はチームのプレーオフ敗退決…

吉田は来シーズンをどの球団で迎えるのか(C)Getty Images

 レッドソックスの吉田正尚はチームのプレーオフ敗退決定とともに、メジャー3年目を終えた。右肩手術のリハビリを経て、7月に戦線に復帰し、シーズン最終盤の9月には月間打率が3割を超えるなど高いパフォーマンスを残した。

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 打撃の好調はヤンキースとのワイルドカードシリーズでも継続し、3試合で7打数4安打2打点と、バットは冴えわたった。レギュラ―シーズンでは55試合出場にとどまったものの、最後は吉田本来のバッティングを発揮し続け、良い形でシーズンを締めくくっている。

 だがオフシーズンを迎えた吉田には、来季への去就の話題がつきまとう。米誌『Newsweek』では、これまでも囁かれ続けてきた、他球団への放出の見込みについて論じている。

 来季は5年契約の4年目に当たる吉田だが、レッドソックスの外野陣の層が厚く、“戦力過多”であると同メディアは主張。そのため来季、吉田の出場機会がさらに限られていくと見通している。

 また、米メディア『Bleacher Report』のケリー・ミラー記者による、吉田への見解を引用。これまで、放出へのネックとされていた残りの契約について、ミラー記者が以下の様に説いている。

「少なくともヨシダは9月に打率.333を残し、ワイルドカードシリーズのヤンキース戦でも7打数4安打と好調を維持していた。残り2年、約3700万ドルの契約を引き受けてくれる球団を見つけられるかもしれない」

 加えて、『Newsweek』でも、「ボストンの外野陣は、ロマン・アンソニー、ジャレン・デュラン、ウィルヤー・アブレイユ、セダン・ラファエラ、そしてマサタカ・ヨシダと、出場機会を分け合うには、多すぎる外野手が揃っている」などと指摘。

 その上で、過去3シーズンの吉田のパフォーマンスを振り返り、「確かに優れた打者ではあるが、若手4人の外野手がすでにピーク期に差し掛かり、あるいはその入り口に立っている現状を考えれば、限られた出場機会を確保するためにも、レッドソックスはヨシダの契約を整理し、他の選手たちにより多くの出場機会を与えるべきだろう」などと訴えている。

 今季、プレーオフ争いの中でもその打撃で確かな存在感を放った吉田。夏に33歳を迎える来季も、レッドソックスの指名打者としての出場が中心となるのか。それとも、今オフで自身を取り巻く状況が大きく変わるのか。いずれにせよ、米国内の反応からもすでに水面下において、ストーブリーグで話題の1人となっていても不思議ではないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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