◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 2日目(11日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)◇…
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 2日目(11日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)◇雨(観衆3653人)
16歳の岩永杏奈(大阪桐蔭高2年)の勢いが、週末に入り加速した。初日の6番(パー3/実測190dy)ではアマチュアが獲得したホールインワン賞としては最高額の100万円をゲット。2日目はフィールドベストに並ぶ「67」で首位に3打差の通算7アンダーの7位に急浮上し、ツアー史上9人目(※)となるアマ優勝の偉業へ望みをつないだ。
JGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームに所属し、前週はシンガポール開催の「世界アマチュアチーム選手権」に出場した。「あまり調子が良くなかった」という4日間は個人戦5位、団体戦12位という結果に終わったが、奥村竜也コーチとの調整によりショットが復調。グリーンのアンジュレーションが強かったシンガポールに比べ、「今週はやりやすい」という感覚も追い風となっている。
その同週に開催されたメジャー「日本女子オープン」では、アマ優勝に迫った1つ下で15歳の廣吉優梨菜(福岡第一高)から刺激をもらった。さらに昨日は、下部ステップアップツアー「Sky レディスABC杯」で同じ兵庫県出身の同学年、後藤あいが下部7人目のアマ優勝を達成。「あいちゃんとは10年くらいの仲。自分も頑張らないと」。プロの世界で、同世代たちの活躍に続きたい思いを強くしている。
来年に初めてのプロテスト挑戦を控え、「アマチュアのうちに優勝したい」という念願がかなえば最短ルートでツアープロへの道も開ける。「常に優勝が目標でやっている」というレギュラーツアーは今週で13回目の出場。24年「日本女子オープン」は16位でローアマチュアに輝いたが、予選落ち7回という成績は総じて不本意なものだ。ゆっくりと、静かな口調ながら、「明日もっと伸ばして優勝できるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。(静岡県裾野市/塚田達也)
<※国内ツアーのアマチュア優勝>
清元登子/1973年「トヨトミレディス」
宮里藍/2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」
キム・ヒョージュ/2012年「サントリーレディス」
勝みなみ/2014年「KKT杯バンテリンレディス」
畑岡奈紗/2016年「日本女子オープン」
クリスティン・ギルマン/2018年「センチュリー21レディス」
古江彩佳/2019年「富士通レディース」
イ・ヒョソン/2024年「ワールドレディス サロンパスカップ」