ベンチで険しい表情を見せる大谷(C)Getty Images 現地時間10月8日、ドジャースは本拠地でフィリーズとナ・リ…

ベンチで険しい表情を見せる大谷(C)Getty Images

 現地時間10月8日、ドジャースは本拠地でフィリーズとナ・リーグ地区シリーズ第3戦に臨み、2-8で敗戦。勝てばリーグ優勝決定シリーズ進出を決められたが、通算成績2勝1敗となり、足踏みとなった。

【画像】奥様たちも全力応援!デニム姿で爽やかさが光る真美子夫人も第3戦に集合した

 強力打線が息を吹き返した。3回にトミー・エドマンの一発で幸先よく先制したドジャースだったが、先発した山本由伸が4回にカイル・シュワバーにポストシーズン1号となる同点弾を被弾。さらに2点を追加して逆転されてしまった。

 2点差の8回にも5点を挙げたフィリーズ打線は、シュワバーの2本塁打を含む計12安打、8得点と猛打が復活。8安打を放ちながら2得点と火力不足が否めなかったドジャースにしっかりと食い下がった。

 まさにハイレベルな戦いが繰り広げられる中で、ドジャースの懸念材料の一つとなっているのが、頼みの綱であった大谷翔平の不調だ。この試合でも「1番・指名打者」で抜擢されたスーパースターだったが、5打数ノーヒット(左飛、一ゴロ、空振り三振、左飛、右飛)と結果は出ず。今回の地区シリーズに限れば、14打数1安打1打点、打率.071と大ブレーキとなっている。

 打線のブレーキとなる場面が目立っている。この第3戦でもドジャースが9回裏に二死一、三塁からトミー・エドマンの適時打で1点を返したのだが、直後の大谷が初球を積極的に振りに行った結果、あっけなく右飛とゲームセット。防戦一方となった嫌なムードを払しょくできなかった。

 今ポストシーズン全体でも打率.174、長打率.435、OPS.675と精彩を欠いている大谷は、ISO(長打率から打率を抜き、純粋なパワーを推し量る指標)も.261と不調気味だ。さらに23打数で10三振と打撃内容も芳しくはない。

 打線の勢いをすぼめている大谷には、指揮官もシビアに判断している。8日のフィリーズ戦後の記者会見でデーブ・ロバーツ監督は「(フィリーズに)左投手が多いというのも一因ではあるだろうが、それ以上に打席の判断が良くないね。内角寄りの配球や高めのボール球に手を出してしまっていて、甘い球を仕留めるチャンスを自分で逃している」とキッパリ。そして、こう苦言を呈している。

「タイミングがずれていて、打席内で“間”が取れていない。全体的に見ても、スイングの判断、どの球を振るのか、どの球を見送るのか、その決断が理想的ではないんだ」

 指揮官が「理想的ではない」と断じる苦境を大谷はいかに打破するのか。不振に陥る主砲の復活が、ドジャースのキーポイントとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】地区シリーズ突破がかかる本拠地第3戦にドジャース夫人会も大集合!大谷妻、真美子さんはデニム姿で笑顔「なんと美しい女性たち」

【関連記事】「ササキはクローザーだ」ドタバタ継投のド軍を救った! 佐々木朗希が見せた貫禄の“火消し”に米熱狂「もう他に選択肢はない」

【関連記事】「112億円男」が佐々木朗希へ“最高の褒め言葉” 残りのポストシーズンで「クローザーとして起用される可能性」米メディア