初めての大舞台でも持ち前の長打力が発揮されている。

 カブスの鈴木誠也は現地時間10月6日、ブルワーズとのナ・リーグ地区シリーズ第2戦で初回に先制の3ランホームランを放った。これで今季のポストシーズンでは2本目の本塁打となり、そのパワーが注目を集めている。

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「4番・右翼」でスタメンに名を連ねた鈴木は、ランナー2人を置いて迎えた最初の打席、ブルワーズ先発アーロン・アシュビーが3球目に投じた高めの速球をフルスイング。芯でとらえた打球は左中間スタンドへと消えていった。鈴木の豪快なアーチによりカブスは3点を先制。敵地も騒然となるほどの特大弾が初回から飛び出している。

 試合はその後、反撃に転じたブルワーズが9回までに7点を挙げ、カブスは3-7で敗戦。対戦成績は0勝2敗とカブスは苦しい状況となった。だが、ゲーム開始直後での鈴木の一発は強烈なインパクトを残しており、現地メディアがそのバッティングをフォーカス。改めて日本人スラッガーのバットに賛辞が送られている。

「セイヤ・スズキの“10月の輝き”は本物だ」

 そう伝えているのは、パドレスの情報を発信する、『FANSIDED FRIARS ON BASE』だ。ワイルドカードシリーズでのカブス対パドレス初戦の本塁打に続き、ブルワーズ戦でも2本目を記録した鈴木に対し同メディアは、「今の彼は、ポストシーズンで最も危険な打者なのか?おそらくパドレスファンなら、迷わず『そうだ』と答えるだろう」などと論じている。

 さらに、「スズキは、ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズでパドレスを打ち砕いた」とも主張しており、「チームを地区シリーズ進出へ導いた3試合で1本塁打、2本の二塁打を放ち、まさに“パドレスの悪夢”となった」などと振り返る。

 また、ブルワーズ戦でも本塁打をマークした鈴木を、「パドレス戦で掴んだ勢いをそのまま地区シリーズでも維持している」と評価。他にも同メディアは、「忘れてはいけないのは、これがスズキにとってキャリア初のポストシーズンということだ。まるで何度もこの舞台を経験してきたかのような落ち着きぶりを見せている」と称賛の言葉を並べている。

 大舞台における鈴木のパフォーマンスが、多くの人々に強い印象を残していることは明らか。3戦以降でも鈴木の快打が見られるならば、シリーズ巻き返しも決して不可能ではないだろう。シーズンの総決算となる戦い、主軸としての鈴木の働きにカブスファンの大きな期待が向けられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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