角田の立場は日に日に厳しいものになっている(C)Getty Images F1第18戦シンガポールGP決勝が10月5日に…

角田の立場は日に日に厳しいものになっている(C)Getty Images
F1第18戦シンガポールGP決勝が10月5日に行われ、角田裕毅(レッドブル)は12位に終り、2戦連続でのポイント獲得とはならなかった。13番グリッドからのスタート直後にポジションを落とし、そこから順位を上げていったものの、入賞圏内に届かずまたも悔しさを味わうレースとなった。
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予選でグリップ不足に悩まされQ2敗退となるなど、波に乗れないまま決勝に臨んだ今回のグランプリ。1周目で16位に落ちた角田は、2週目でもエステバン・オコン(ハース)に抜かれるなど、序盤から苦しい展開を強いられた。その後、早めのタイヤ交換に踏み切る作戦で巻き返しを図り、上位集団との距離を詰めながらも、最後は12位でのフィニッシュ。後方からの追い上げも実らず、ノーポイントに終わっている。
終盤には元チームメイトのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)との順位争いも演じるも、かわすことが出来なかった角田。レッドブルとの来季の契約が今なお不透明となっている中で、十分なアピールとはならず。また、今回のレース内容への厳しい指摘も海外メディアを通じて伝えられている。
ドイツモータースポーツサイト『DER WESTEN』では、角田のシンガポールGPでのパフォーマンスに対し、「ライバルたちに遅れをとった」と評するとともに、6位入賞を果たしたアゼルバイジャンGPから好調が続かなかったとして、「ツノダは現実に引き戻された」などと綴っている。
加えて同メディアは、レース後半、53周目に角田がチームメイトのマックス・フェルスタッペンから周回遅れとなった事態に触れ、「さらに衝撃的だった」と指摘。「アイザック・ハジャーを抜けずにいた上に、ツノダはブルーフラッッグまで提示されるという屈辱を味わった」と主張する。
フェルスタッペンはこのレース、スタートから上位をキープし、2位で終える走りを見せた。同型マシンに乗りながら周回遅れにされた角田に対し、「F1ドライバーとして受け入れがたい出来事だ」と批判の言葉を並べている。
今回のリザルトを受け、10月中に来季体制を決定するというレッドブル首脳陣の動向を伝えながら、同メディアは、「現状では、ツノダがシートを維持する可能性はほぼない。このままではレーシングブルズのシートにすらつけず、最終的にはF1から完全に退場することになりかねない」とキャリアの危機を訴えている。
残り6レース、角田は求められるパフォーマンスを残すことが出来るのか。歯車が噛み合わないまま、シーズンは最終盤へと向かう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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