佐々木は9回二死一、三塁の場面で登板、しっかり火消しを行った(C)Getty Images ドジャースは現地6日、敵地で…

佐々木は9回二死一、三塁の場面で登板、しっかり火消しを行った(C)Getty Images

 ドジャースは現地6日、敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第2戦に4-3と勝利。リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

 先発のブレーク・スネルが6回無失点9奪三振と好投。打線も7回二死満塁から途中出場となったウィル・スミスのタイムリーなどで4-1とリードを拡げ、9回を迎えた。

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 そしてベンチが3点差の場面で投入したのはブレーク・トライネンだった。レギュラーシーズン終盤に不安定なパフォーマンスが続いていた右腕をここで送り込んだが、先頭のアレク・ボームに中前打、続くJ.T.リアルミュートに左翼線へ二塁打を浴びる。

 無死二、三塁とし、さらにニック・カステヤノスにも二塁打を浴び、3連打であっという間に2点を失う。一気に盛り上がるフィリーズファン。

 ここでアレックス・ベシアに継ぎ、一死を奪うも最後は9回二死一、三塁の緊迫の場面で佐々木朗希を投入。一打逆転というプレッシャーのかかる場面だったが、打席に入ったナ・リーグ首位打者のトレイ・ターナーに対し、初球はスプリットから入り、最後は力強い内角直球で二ゴロに仕留め、ゲームセット。緊迫の場面を2球でしっかり火消しと大役を務め、佐々木の顔にもホッとした表情が浮かんだ。

 ただこの場面、9回から3点差とセーブシチュエーションの中でシーズン終盤に不安定な投球を見せていたトライネンを投入したことに疑問の声も飛んでいる。

 佐々木はすでにフィリーズとの第1戦で2点差の9回に登板、キャリア初のセーブ機会登板にも160キロ超えの球威ある速球で1回を1安打無失点と封じていた。

 その投球内容からすでに守護神とも認められる中での、終盤のトライネン投入にMLBアナリストのブレイク・ハリス記者は自身のXで「このイニングを佐々木で始めないのは、めっちゃクレージー」「彼はドジャースのクローザーです」と投稿。ドジャースベンチの采配に疑問を呈した。

 佐々木はこれでポストシーズンに入って2セーブ目をマーク。これからさらにしびれる展開が予想される中、より存在が注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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