ウイニングボールをフリーマンから手渡される佐々木(C)Getty Images まさに“クローザー”だ。佐々木朗希がチー…

ウイニングボールをフリーマンから手渡される佐々木(C)Getty Images
まさに“クローザー”だ。佐々木朗希がチームの窮地を救う好投を見せた。
現地時間10月6日、ドジャースは敵地でフィリーズとの地区シリーズ第2戦に4-3で勝利。2勝0敗でリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。
【動画】これぞクローザー!佐々木朗希がしびれる場面で見事に抑えたシーン
ドタバタの9回に怪物は異彩を放った。3点リードして迎えた最終回にドジャースは、ベテランリリーバーのブレイク・トレイネンを投入。経験豊富な左腕で逃げ切りを図ったが、これが“誤算”となった。
中安打と左二塁打で無死二、三塁のピンチを招くと、6番のニック・カステラノスの2点適時打を打たれて1点差に詰め寄られたのだ。ここでデーブ・ロバーツ監督がたまらず投手交代を決断。無死一塁で左腕アレックス・ベシアが投入する。
ベシアが何とか踏ん張り、一死一、二塁のシチュエーションからマックス・ケプラーを一ゴロに打ち取り、二死一、三塁としたところで、ドジャースベンチは佐々木を投入。満を持してマウンドに送り出された背番号11は、今季の首位打者であるトレイ・ターナーを159キロの4シームでセカンドゴロに打ち取ってしびれる攻防を制した。
今ポストシーズンからリリーフに配置転換され、クローザーとしての役割を全うしている佐々木。ここまで3試合に登板して、無失点投球を継続。WHIP0.43、被打率.125、与四球率0.00、奪三振率11.57と圧倒的な支配力を発揮。パワーアームとしての素質を存分に見せつけている。
スクランブル登板にも動じずに、巧打者をねじ伏せた佐々木を地元記者も絶賛する。米メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は自身のXで「トレイネンのまたも残酷な登板内容で、ドジャースはピンチに陥った」と精彩を欠いた継投策を振り返った上で、「ロウキ・ササキはドジャースのクローザーだ」と断言している。
「もう他に選択肢はない。ササキは1点差の9回、二死二塁の場面でナショナル・リーグの首位打者であるターナーを対峙した。この23歳は最大のピンチで本領を発揮した。信じられないほどの活躍だ」
ブルペン陣の中で信頼を高める佐々木。その快投に熱視線が注がれている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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