◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 最終日(5日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇雨(…
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 最終日(5日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇雨(観衆7439人)
池を越えてすぐのエリアに切られたピンまで206yd。最終18番(パー5)で佐久間朱莉は2オンを狙ったが、少しダフッた打球はフロントエッジ手前のラフに落ちた。ボールが埋まったライは最悪でアプローチは下りを残す4mまでしか寄らず、バーディパットは惜しくも外れた。
「3打目勝負でバーディを、という選択もあったけど、イーグルで堀さんにプレッシャーをかけたかった。“3”を取るには2オンを狙わないと」。首位を行く最終組の堀琴音の5組前を回り、ビハインドは1打差。それでもバーディ狙いをよしとせず、結果的に通算17アンダー2打差の2位で大会を終えた。
反撃は前日から始まっていた。序盤3番(パー5)で実質3パットのボギーが先行。最悪の流れの中、後半11番(パー3)でカラーから18m、12番で15mの超ロングパットを連続で放り込むなど、最終日を前に通算10アンダーまで巻き返した。「明日はもっと爆発して、クラブハウスリーダー(競技を終えた選手の中で最上位の選手)になって、後続を待ちたい」とホールアウト時に語った “公約”を実現し、ボギーなしの65で最終日を終えた。
「今日に関しては100点です」。年間ポイントレース1位を走る立場で、国内メジャー2位となり、3日間大会優勝(200pt)を上回る240ptを獲得した。昨季は4戦中3戦でトップ10に入った国内メジャーで、今季3戦目にして初のトップ10入りだ。シーズンは残り8戦。6月「アース・モンダミンカップ」以来遠ざかる今季4勝目へ、年間女王戴冠へ、佐久間がいよいよ本調子になってきた。(兵庫県三木市/加藤裕一)