プロ野球もシーズンを終え、各チームが戦力補強に向けて動き出す時期となった。9月28日からは第一次戦力外通告期間が始まり、…
プロ野球もシーズンを終え、各チームが戦力補強に向けて動き出す時期となった。9月28日からは第一次戦力外通告期間が始まり、12球団で68名が岐路にたたされることとなった。各球団の戦力整理が進む中、約2週間後に迫ったドラフト会議の同行にも注目が集まる。今秋戦力外となった選手の顔ぶれも出揃い、徐々に指名の傾向も見えつつある球団が増えてきた。
まず目につくのはヤクルトが戦力外を通達した9人のうち7人が投手であることだ。7投手のうち今季一軍登板を果たしたのが山本 大貴(北星大付―三菱自動車岡崎-ロッテ)、金久保 優斗(東海大市原望洋)の2人だけではあるが、宮川 哲投手(東海大山形ー上武大ー東芝)が二軍でチームトップの42登板、原 樹理投手(東洋大姫路ー東洋大)も34登板と戦力外となった選手がイニングを稼いでおり、複数選手の支配下指名が濃厚と見る。ただし、一軍もチーム打率がリーグ5位の.234、村上 宗隆内野手(九州学院)のメジャー移籍が確実視されており、ドラフト1位指名は立石 正広内野手(高川学園―創価大)ら将来の中軸候補にいくことも十分に考えられる。一軍、二軍ともにリーグ最下位に沈んだが、今秋のドラフトでチーム再建に向けた一手を打てるのか注目だ。
ヤクルト同様に投手の戦力外が相次いだのはDeNA。森 唯斗(海部-三菱自動車倉敷オーシャンズ-ソフトバンク)が引退を決断し、21年ドラフト2位の徳山 壮磨(大阪桐蔭ー早稲田大)、ベテランの三嶋 一輝(福岡工ー法政大)ら育成含めて7投手が名を連ねた。さらには庄司 陽斗(聖和学園ー青森大)ら4投手と育成再契約の打診を発表。25歳以下の支配下左腕が武田 陸玖投手(山形中央)一人のみとなることを考えても、枚数確保は必須だろう。昨年は竹田 祐投手(履正社ー明治大―三菱重工West)、篠木 健太郎投手(木更津総合―法政大)と上位を割いて大学・社会人の指名をしているが、今年も即戦力投手を狙いに行きそうだ。
一方、野手が多く指名されそうなのは広島だ。この秋は田中 広輔内野手(東海大相模ー東海大ーJR東日本)、上本 崇司内野手(広陵ー明治大)と二遊間のベテラン2人が来季の構想から外れた。首位打者と最高出塁率の2冠に輝いた小園 海斗(報徳学園)が遊撃手でレギュラーを張ったが、二塁手は主に菊池 涼介(武蔵工大二-中京学院大)が務めており、世代交代とはなっていない。圧倒的な守備力を誇る矢野 雅哉(育英ー亜細亜大)も打撃が振るわず定着とはならず、ファームでは田中が多く出場するなど、二遊間の駒も少ない状況だ。また宇草 孔基(常総学院ー法政大)、中村 健人(中京大中京-慶応義塾大ートヨタ自動車)に松山 竜平(鹿屋中央ー九州国際大)と外野も3選手が戦力外となり、支配下での指名が予想される。外国人のサンドロ・ファビアンに覚醒の兆しを見せた中村 奨成(広陵)、末包 昇大外野手(高松商ー東洋大ー大阪ガス)ら、レギュラー核の外野手に右打者が揃っており、松山、宇草が抜けると考えれば左打ちの外野手が狙い目となりそうだ。
運命の日まで残りわずか。プロ入りを目指す多くの球児に吉報は届くのだろか。