◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 初日(2日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇晴れ(…

日本女子オープンで12年ぶりのアンダーパー

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 初日(2日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆3977人)

淡々とショットして、黙々とパットを打つ。10月14日で49歳になる不動裕理が昔と変わらぬプレーペースで18ホールを終えた。「前半はショットがいい感じで回れたんですが、後半はなんとかしのいだ感じです」。2番のボギー先行を3番(パー5)でバウンスバックするなど、アウトは4バーディ、2ボギー。インは11番(パー3)でバンカーに捕まり、3mをねじ込む“ナイスボギー”があり、15番で85ydを1mに絡めてバーディ。10年ぶりに出場した日本女子オープンの「70」は、2013年大会初日以来12年ぶりのアンダーパーとなった。

不動裕理は初日2アンダー

出場資格10番目「JGA特別承認者」でエントリーした。2004年大会覇者の実績を買われたこともあるだろうが、どうも別の理由がある。5月1日からの2日間競技「日本女子シニアオープン」に通算9アンダーで優勝。「これに勝ったら、女子オープンに出られるという話を聞いていた」と不動は明かす。同大会に出場していた先輩プロの福嶋晃子表純子鬼澤信子らに「頑張ってよ」と激励を受けて、送り出されたそうだ。

「飛距離は変わってないです」という48歳

「シニアになったら、なかなか出られる試合もない。こういう形でシニアだけの世界から(レギュラーツアー競技に)一歩を踏み入れることができるのはいいことと思います」。ツアー通算50勝の永久シード保持者・不動といえども、今季は出場5試合すべてで予選落ち。しかし、力が落ちたと思われたくはない。「飛距離は昔から変わってないです。ただ、コースの距離(総ヤーデージ)が伸びてきて、昔はアイアンでグリーンを狙えたのに、苦手なフェアウェイウッドやユーティリティで狙うことになって」。自分のゴルフは変わっていない自負がある。

シニア代表の誇りを胸に

43位で初日を終えた。次は10年ぶり22度目の出場の日本女子オープンで10年ぶりの予選通過へ。地元・兵庫出身で帯同キャディを務める夫の湖中正泰さんの熱いサポートもある。「私、シニア代表ですから」という不動が燃えている。(兵庫県三木市/加藤裕一)