今年の高校生は櫻井 ユウヤ(昌平)など右のスラッガーが目立つ中、左打者でNO.1と呼べるのが山村学園・横田 蒼和だ。この…
今年の高校生は櫻井 ユウヤ(昌平)など右のスラッガーが目立つ中、左打者でNO.1と呼べるのが山村学園・横田 蒼和だ。この夏の埼玉大会では26打数12安打、2本塁打12打点の活躍だった。甘い球を逃さない鋭さを秘めた打撃スタイルは他の高校生野手にはない雰囲気を感じる。春季大会の時点では山村学園・岡野監督から「今のままでは低い順位しかプロで行けない」と叱咤激励を受けていた大器は夏の大会で大爆発した。
横田の打撃を見ると、オープンスタンスで構え、バットを寝かせ気味に構えている。
振り遅れないように、すり足気味にタイミングを捉える。
タイミングを取る際、ヘッドが投手方向に向くので、140キロ後半の速球を投げる投手に対しては振り遅れる懸念材料はある。それでも打撃動作は柔軟で、ヘッドが立った状態で、スイングができている。スイング軌道を見ても、バットが遠回りせず、ボールを捉えることができているので、アウトコース、インコースにも打つことができる。
プロレベルの速球投手に対しても同じ打撃フォームで打てるか。横田は自分の調子、相手投手に合わせてタイミングの取り方、ステップの取り方を工夫できる選手なので、プロでは打撃フォームが変わっているかもしれない。
それでも強靭なフィジカルから生み出すヘッドスピードの速さ、打球速度、飛距離は非凡なものがあり、今年の高校生左打者では頭一つ抜けているだろう。
夏では投手メインだったが、春ではショートメインだった。脚力は非常に高く、動き自体は躍動感があり、守備範囲も広く、身体能力の高さが伺えた。ただ、繊細に動くタイプというわけではなく、捕球技術など二遊間を担うには時間がかかりそう。
打撃のポテンシャルの高さを活かし、三塁や、外野を守る可能性もありそうだ。走塁意識も高く、シングルヒットで出れば盗塁を狙う意識が見られる。確実性の高い打撃、積極的な走塁が魅力で、チームに入れば攻撃面で大きな貢献をしてくれる選手だ。
春までコンタクト力に陰りが見えたが、この夏は高いハードルを乗り越え、しっかりと打撃面では突き抜けたパフォーマンスが光った。過去のドラフトで上位指名された左打者と比べても遜色ないものがあり、身体能力も非常に高い。育てがいのある逸材だといえる。プロ1年目から二軍でレギュラーを担えるほどの実力はあるのではないか。
長打力のある野手が足りない球団は積極的に狙うべき選手で、3位前後の指名も期待できる。