今夏の第107回全国高校野球選手権大会に初出場した綾羽が、滋賀県内で開催されている国民スポーツ大会(国スポ)の舞台に立…
今夏の第107回全国高校野球選手権大会に初出場した綾羽が、滋賀県内で開催されている国民スポーツ大会(国スポ)の舞台に立った。初めて導入された7イニング制を経験し、選手たちは「終わってみれば短かった」などと感想を述べた。
国スポの高校野球競技(硬式)には、綾羽のほか、選手権大会で優勝した沖縄尚学など計8チームが出場。1回戦は9月29日に大津市のマイネットスタジアム皇子山であり、綾羽は高川学園(山口)と対戦した。
綾羽は二回表に2死満塁から押し出し四球で先取点を奪ったが、その裏に逆転を許した。自慢の強力打線が振るわず、1―2で敗れた。
試合時間は1時間29分だった。グラウンド整備は9イニング制と同じく五回終了後に行われた。7イニング制について、中堅手の北川陽聖主将(3年)は「自分たちは終盤の逆転が持ち味。終盤が無くなり、自分たちの良さがなくなってしまった」。投打で奮闘した安井悠人投手(3年)は「体力面では7イニングのほうがいいけど、打者としてはあと2イニングほしい」と話した。千代純平監督は「野球は9回したい。9回やるためにできることがないか、現場の人間としても考えていきたい」と述べた。
球場には多くのファンが駆けつけ、綾羽―高川学園の試合は7258人の観客が見守った。3年生にとっては、これが正真正銘の高校最後の公式戦。堅守が光った三塁手の川端一透選手(3年)は「練習の成果が出せた。楽しかったっす」と笑顔。遊撃手の小森晴稀選手(2年)は「自分も3年生みたいになれるようにがんばりたい」と話した。(仲程雄平)