ソフトB-DeNA第6戦  日本一を決め、工藤監督(左)と抱き合って喜ぶソフトバンクのサファテ=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】    福岡ソフトバンクのサファテが日本シリーズ第6戦で、1点ビハインドの9回から登板し、3イニングを無…

 

ソフトB-DeNA第6戦  日本一を決め、工藤監督(左)と抱き合って喜ぶソフトバンクのサファテ=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】

 

 

 

 福岡ソフトバンクのサファテが日本シリーズ第6戦で、1点ビハインドの9回から登板し、3イニングを無失点に抑えて勝利投手となった。この勝利でチームは2年ぶりの日本一が決定し、シリーズで1勝2セーブのサファテがMVPに選ばれた。

 2対3のスコアで登板したサファテは、9回を三者凡退に抑えると、その裏に内川が起死回生の同点本塁打を放った。10回には無死2塁のピンチを作ったが、ロペス、筒香を連続三振に打ち取り、宮﨑を敬遠で歩かせた後、柴田を内野ゴロに打ち取った。ベンチに戻るサファテは、これ以上ないほどのオーバーアクションで喜びを表現。サヨナラ勝ちで日本一が決定すると、殊勲打を放った内川と抱き合い、ともに戦ったチームメイトから胴上げもされた。

 シリーズMVPが決まり、お立ち台に上がったサファテは、まず「アリガトウゴザイマス」と日本語で挨拶。帽子を取って観客の声援に応え、「今日、とにかく勝つしかないと思っていた。明日の分は残っていなかった」と、異例とも言える3イニングの投球を振り返り、「神様に感謝したい。ベイスターズはいいチームだった」と相手を讃えた。「(川島)慶三には、ヒーローになってくれとベンチから叫んでいた。そこで打ってくれたし、みんな愛すべきチームメイトだと思う」とナインにも感謝した。

 今季は54セーブでシーズン最多記録を更新し、歴代最強クローザーとしての地位を築きつつある。「チームのために、それだけ」という助っ人は、「この素晴らしいファンの皆さんの前で、最高のチームで日本一を達成できた。また来年、同じ喜びを味わいましょう」と、喜びをかみしめていた。