<令和7年度 秋季岐阜高等学校野球大会:岐阜城北4―2関商工>◇28日◇決勝戦◇岐阜長良川球場 来春の第98回選抜大会へ…

<令和7年度 秋季岐阜高等学校野球大会:岐阜城北4―2関商工>◇28日◇決勝戦◇岐阜長良川球場

 来春の第98回選抜大会へ向けて、その重要資料となる秋季東海地区大会への出場をかけ、前日の準決勝で敗れた両校が最後の一つの椅子を巡る戦いに臨んだ。

 岐阜城北は、昨秋の東海地区大会優勝校でもある大垣日大に対して4対1とリードしながら8回に大量10点を失い、結果としてコールドゲームとなってしまった。一方の関商工は、中京と0対0のまま延長タイブレークに突入して、10回に1点を奪われてのサヨナラ負けとなった。そんな対照的な準決勝を戦ってきた両校の3位決定戦である。どちらがどう気持ちを切り替えられているのかという点が見どころだった。

 岐阜城北としては、エースの与那覇 麗心投手(2年)がこの日は投げられない状態ということで、1番センターで出場。先発マウンドには、秋田 和哉監督が背番号11の笹俣 龍生投手(1年)を指名した。オーソドックスな右腕投手だが、丁寧にコーナーを突いていく投球が持ち味だ。

 関商工は、左腕・村田 悠真投手(2年)が先発。江崎 大輔監督としては、エースの小川 輝也投手(2年)に続く投手を何とか育てていきたいという思いもあって、期待を託しての先発だった。

 2回に岐阜城北が7番・今井 獅琉選手(2年)の二塁打で先制するが、しぶとく食い下がりたい関商工が4回に下位でチャンスを作り、相次いでのスクイズで2点を奪って逆転。さらに、一死一、三塁で1番の大地 創太選手(1年)もスクイズを試みたが、ここは岐阜城北の2番手・田立 大翔投手(1年)が上手く処理して本塁で刺した。

 6回に岐阜城北は一死から、2回途中から登板していた関商工の小川投手を攻めて四球後に3連打で同点とする。それでも、その後は小川投手も投ゴロ併殺などで切り抜けて、試合は2対2の同点のまま終盤に差し掛かる。

 タイブレークも頭をかすめてくる8回だが、岐阜城北は二死一、二塁として、下位ながら当たっている今井を迎えたが、ここで関商工ベンチは迷うことなく申告敬遠。あえて満塁とした。しかし、続く代打林 幸輝選手(2年)に対して、小川投手は少し力んだところもあって四球で押し出し。さらに田立選手に対しても痛恨の死球となってしまい、関商工としては2点を献上してしまうという結果になった。

 結局、これが試合を決することになった。関商工の江崎監督としては、「申告敬遠後の四球に関しては、結果論だから悔いはないです。それよりも、4回の3点目を狙ったスクイズ、あそこを決められなかったのが痛かった」と振り返っていた。そして、「小川がいい投手なのですが、彼も一冬で大きく成長しました。この冬は、小川に続く投手を育てていって、また、チャレンジしたい」と思いを語っていた。

 岐阜城北の秋田監督としては、「昨日の負け方から、心の切り替え。これは究極のメンタル強化の要素でしたが、選手たちは切り替えは出来ていたようでした。そのことは、試合前にも言ったのですが、気持ちを整えてくれていた」と、選手たちが前日の悪夢の敗退から切り替えられて、20年ぶり4回目となる東海地区大会進出を勝ち取ったことを評価していた。