<令和7年度 神奈川県高等学校秋季大会:立花学園11×-10桐光学園>◇27日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷球場 …

<令和7年度 神奈川県高等学校秋季大会:立花学園11×-10桐光学園>◇27日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷球場

 桐光学園が立花学園にサヨナラ負けを喫し、ベスト8敗退となった。試合後に両校の選手が泣き崩れるほどの死闘で惜しくも勝利を逃した。

 執念と執念のぶつかり合いだ。6点差がついた8回、桐光学園打線が猛追して1点差に迫ると、2死二、三塁の場面で黄 泰崇外野手(2年)に打順が回った。「自分は今日打てていなかったので、後ろに繋ぐ気持ちでした」。外野に抜ければ一打逆転のシチュエーション。「内野の頭でいい」といつもよりバットも短く持って打席に立った。

 その初球を狙っていた。「天野(喜英)監督と増田(仁)コーチから『思い切り振って来い』と言われていた」と迷わず強振し、打球は右翼フェンスを大きく超える特大の一発となった。中学時代には強豪・中本牧シニアで4番も務めていた長距離砲。待望の高校入学後初アーチに喜びを爆発させ、ダイヤモンドを回りながら何度も拳を握った。

 しかし、現実はそう甘くはなかった。9回2死まで追い詰めたが、連打を浴びてチームは逆転負け。あと一歩及ばず来春の選抜大会出場も絶望となった。悔しさを押し殺しながら取材を受けた黄は「色んな意味で忘れられないホームランになりました」と厳しい表情で振り返った。

 4回戦も向上とタイブレークの激戦を制すなど、打線は勝負強さを示す秋となった。天野監督も「劣性でも走者をためて、打線の繋がりを意識させた。選手が実行して、食らいついてくれたことは良かった」と打線の踏ん張りを評価している。野手は旧チームからスタメンを張っていた選手が多く残るだけに、一冬越え、スケールアップした姿に期待がかかる。