7回を投げ切り雄叫びを上げるソフトバンク・上沢直之(C)産経新聞社 パ・リーグ首位のソフトバンクは、9月26日の楽天戦(…

7回を投げ切り雄叫びを上げるソフトバンク・上沢直之(C)産経新聞社

 パ・リーグ首位のソフトバンクは、9月26日の楽天戦(楽天モバイル)に4-3の逆転勝利。優勝マジックを「1」に減らし、きょう27日の西武戦(ベルーナドーム)に勝てば、2位・日本ハムの結果に関係なく、2年連続21度目のリーグ優勝が決まる。

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 ヒーローインタビューに招かれたのは、先発して7回3失点の粘投で自己最多に並ぶ12勝目を飾った上沢直之だ。移籍1年目の右腕は「こういう機会で投げさせてもらえることは滅多にない。とにかく楽しんで投げようと思いました」と振り返った。

 2回までに5安打を許して3失点。それでも「何とか集中を切らさずに投げていれば、みんなが打ってくれると信じて投げました」と味方の反撃を信じた。4回一死二、三塁のピンチも耐えた。そして、打線は6回に柳町達が中越え5号2ラン。7回は2番・近藤健介、3番・栗原陵矢の連続タイムリーが飛び出し、試合をひっくり返した。

 その裏。上沢は集中力を一層高めた。この日の最速153キロを叩き出すなど、一死から連続三振。腹の底から雄叫びを上げた。「3点差をひっくり返すのは簡単じゃない。野手の皆の思いが伝わってきたので、(逆転した)次の回は命懸けて投げました」と言葉に力を込めた。

 2023年までは現在、覇権を争っている日本ハムに12年在籍。ポスティングシステムを利用してMLBに挑戦したが、メジャー2登板のみで日本球界に復帰した。熟考を重ねた末のソフトバンク移籍だったが、古巣ファンや関係者の間で物議を醸した。

 自身のパフォーマンス不足、厚い選手層の前に、7月には2軍落ちも経験。しかし、およそ半月の間に立て直し、8月1日の楽天戦(みずほPayPay)での1軍昇格以降は、6勝0敗。連覇に突き進むホークスに欠かせない戦力になった。

 日本一となった日本ハム時代の2016年は、右ひじの手術明けで1軍登板なし。自身初とも言える優勝に向け、上沢は「とにかくチームの優勝の力になりたい。ファンの皆さんと優勝を味わいたいと思ってやっています」と言った。葛藤と成長を重ねた先の、歓喜の瞬間はもう目の前だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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