◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン◇利府GC(宮城)◇6590yd(パー72)女子プロのクラブセッティン…

ドライバーの打ち急ぎを防ぐ秘策

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン◇利府GC(宮城)◇6590yd(パー72)

女子プロのクラブセッティングを撮影していると、いろんな練習器具がバッグに入っているのを見かける。そうしたアイテムを見ると、彼女たちが取り組んでいるスイングの課題が透けて見える。今回はその中のいくつかを紹介したい。

菅楓華はドライバー用の「柔らかシャフト」

ディアマナの柔らかいシャフトでドライバー練習

今シーズントップ10が11回、メルセデスランク8位と目覚ましい活躍をみせている菅楓華。今週からピンク色のシャフトが挿さったドライバーを投入している。試合で使うモノではない。練習用に作ってもらった1本だ。

「試合中、どうしても打ち急いで突っ込むクセがあるんです。柔らかいシャフトをエースドライバーと同じヘッドに挿し、ゆっくり切り返すような練習をしています」と菅。グラファイトデザインや藤倉コンポジットの柔らかシャフトは見たこともあるが、三菱ケミカルのこの手のシャフトを見るのは初めて。三菱のツアー担当者によれば、「昔ツアープロ用に作っていたものがあって、菅プロのリクエストを聞いてそれを引っ張り出してきました。シャフト自体は50gありますが、フレックスは本当に柔らかい。もうグニャグニャですよ」とのこと。

「切り返しで間を作らないとちゃんと当たらないんです」と菅もその効果を実感している。柔らかシャフトで初優勝をつかめるか。

稲垣那奈子の「長尺2ボールパター」

長尺パターはグリップ交換してもらった

稲垣が最近練習グリーンでハマっているのが、長尺パターで練習することだ。練習日もオデッセイの2ボールヘッドを挿した長尺でひとしきり球を転がしていた。これはいったい何のため?

「私の悪いクセで、パッティングの際に手首をけっこう使っちゃうんです。それが長尺パターだと自然と体で打てるようになる。ショルダーストロークの感覚が戻ってきて、長尺を打ってからいつも使っている短尺(Ai-ONE JAILBIRD MINI CH)を打つと、イメージがいいんです」と説明してくれた。

その長尺は母校(早稲田大学)のゴルフ部コーチの私物パターを使わせてもらっているというから、まさに恩師の力を借りてパッティング復調を目指しているわけだ。

吉田鈴のピンク色「柔らかシャフト」

9番アイアンに柔らかシャフトを挿した

吉田鈴のバッグにもピンク色の柔らかいシャフトの存在があった。吉田はXフォージドMAXの9番アイアンに藤倉コンポジットのアイアン用の柔らかいシャフトを挿していた。

「練習場と試合のテンションが違って、試合中のテンポが速くなっているという指摘を受けたんです」と、本番で突如出るミスの原因をつかんだ吉田。「シャフトメーカーの方にお願いして、急きょ作ってもらったんです。先週から練習していますが、切り返しのシャフトのしなりを感じられるようになると、いいタイミングでクラブを下ろせるんです」と早速その効果を実感。練習日はもちろん、試合のスタート前にも打って、リズム感の調整をしているという。

女子プロたちが使う練習器具には、上達のヒントが満載。また気になるアイテムを見つけたら紹介していきたい。(宮城県利府町/服部謙二郎)