今井の去就にメジャー球団も注目している(C)産経新聞社 西武の今井達也は今オフ、ポスティングでのメジャー挑戦が噂されてお…

今井の去就にメジャー球団も注目している(C)産経新聞社

 西武の今井達也は今オフ、ポスティングでのメジャー挑戦が噂されており、米球界関係者から注目を集めている1人だ。すでにMLB球団スカウトが視察に訪れていることなども大きく報じられ、今冬の市場における、目玉選手として位置づけられている。

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 9勝をマークしている今季も含め、近年でピッチングの安定感が増している右腕に対する、現地メディアの評価も高い。スポーツサイト『LastWordOnSports』では、オリオールズの獲得候補になり得ると訴えている。

 今季、地区下位に沈んだオリオールズが来季へ向けた立て直しを図る必要があるとして、同メディアは、「マイク・エリアスGMは、この冬のフリーエージェント市場で先発の大穴を埋めるべく動く可能性がある」と指摘。今オフ、今井がポスティングとなった場合、オリオールズが関心を示すものと予想する。

 西武での今シーズンの成績などを紹介しながら同メディアは、「イマイはセイバーメトリクスの観点から見ても非常に優秀だ。打球の約50%がゴロで、Statcast定義の『Hard-Hit(打球速度95マイル以上)率』はわずか15%にとどまる。一方で『Soft Contact率』はその約2倍に達しており、打者が芯で捉えられずに弱い当たりになるケースが目立つ。これはボールの変化が効果的に働いていることを示している」などと説明。

 その上で、変化球の球種やボールの球威にもフォーカス。「イマイはカッターとスライダーを軸にした5球種を操る。速球は最速約99マイル(約159キロ)に達するとされ、現代の投手の中でも上位に位置づけられる」と評している。

 また、オリオールズ以外の球団としてヤンキース、パドレスも獲得に動くものと見込んでおり、「競争は熾烈だ」と訴えながら、同メディアは、「27歳のイマイには2億ドル(約295億9400万円)を超える契約金が必要になる可能性がある。オリオールズには彼を獲得できるだけの資金力は十分にあるが、エリアスGMがその投資に踏み切るかどうかが焦点となる」などと論じている。

 今井の投手としてのスキルはもちろん、年齢面もMLB球団にとっては大きな魅力となるはずだ。間もなく動き出すストーブリーグで、この日本人右腕をめぐる争奪戦が繰り広げられても不思議ではないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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