■連敗中のRB大宮は今治との6ポイントマッチに【J2リーグ第30節 9月20日 19時03分キックオフ 大宮 2ー3 今…

■連敗中のRB大宮は今治との6ポイントマッチに

【J2リーグ第30節 9月20日 19時03分キックオフ 大宮 2ー3 今治 NACK5スタジアム大宮】

 RB大宮アルディージャが、正念場を迎えている。

 J2リーグ第30節が9月20日に一斉開催され、7位のRB大宮は9位のFC今治と対戦した。RB大宮は勝ち点47で、今治は43である。両チームの立場は、勝てば上位に食らいつくことができ、負ければ上位との差が開いてしまう、というものだ。どちらのチームにとっても、重要な6ポイントマッチである。

 RB大宮は今シーズン2度目の連敗中だ。28節の北海道コンサドーレ札幌戦を0対1で落とし、前節のV・ファーレン長崎戦は1対2で競り負けた。

 どちらの試合も、チャンスは作った。ゲームの内容は悪くなかった。しかし、決めきることができずに、勝点を逃している。

 気になるのはケガ人だ。CBに離脱者が続出している。キャプテンのガブリエウが8月から長期離脱中で、代わってスタメン入りしていたイヨハ理ヘンリーも、札幌戦を最後にメンバー外となっている。

 さらには市原吏音が、U―20ワールドカップ出場のためにチームを離れた。この日は3バックの中央に、大卒1年目の福井啓太が抜てきされた。リーグ戦は初出場となる。

 9分、RB大宮は先手を取られる。ペナルティエリア左の今治FWウェズレイ・タンキへ浮き球が入り、福井がシュートブロックをする。ルーズボールをタンキがペナルティエリア正面のヴィニシウス・デニスにつなぐと、ワントラップからコースを狙ったシュートを決められてしまった。

 タンキと福井がスライディングで競り合ったボールが、RB大宮側へこぼれない。連敗中のチームは、運にも恵まれないところがある。

■泉とカプリーニの連弾でRB大宮が逆転

 RB大宮はここまで13勝をあげているが、先制された試合を引っ繰り返したのは4節のレノファ山口FC戦に限られる。1点取られたあとに2点取り返すのは、それだけパワーがいるということだが、この日はすぐに反撃する。

 18分だった。敵陣で相手のパスをカットすると、ボランチのアルトゥール・シルバが3バックの右CBの背後へスルーパスを通す。これを受けたMF泉柊椰がトラップで相手をかわし、冷静にコースを見極めて流し込んだ。

 さらに21分、2点目を奪う。右ウイングバックの関口凱心がタッチライン際からペナルティエリア内までえぐりこむ。これでほぼ勝負あり、だった。

 今治の左CBは、関口をサポートする動きを見せたアルトゥール・シルバとの距離を保つために、大宮から見て右ポケットのスペースをあらかじめカバーできなかった。ここに関口が侵入し、マイナスで待ち構えるFWカプリーニへラストパスを通したのである。カプリーニは利き足ではない右足で、DFとGKの間を抜いてネットを揺らした。6月21日のサガン鳥栖戦以来のスタメンとなった関口が、長澤徹監督の起用に応えるアシストを決めたのだった。

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