<令和7年度秋季愛知県大会:清林館5―4日本福祉大付>◇20日◇3回戦◇刈谷球場 昨年は夏の選手権でベスト4にまで進出し…

<令和7年度秋季愛知県大会:清林館5―4日本福祉大付>◇20日◇3回戦◇刈谷球場

 昨年は夏の選手権でベスト4にまで進出して、その存在感を示した日本福祉大付。この夏は初戦敗退となり結果を残せなかったものの、秋は知多地区予選の一次リーグでは危なげなく4勝0敗。15校が5校ずつに分かれての一次リーグ戦だったが、その1位校の3校での二次リーグでは大府、東浦の難敵に競り勝った。こうして知多地区1位校として県大会進出を果たした。シード校として2回戦からの登場となったが、初戦では勢いのある旭丘に7対0と快勝している。

 清林館は前身は津島女子で、共学化とともに現校名となって野球部も創部された。尾張地区では誉、愛知啓成、愛知黎明、さらには誠信、大成などの私学勢を追いかけ肩を並べていこうという存在になってきている。

 この秋の尾張地区予選では一次トーナメントはすんなり勝ち上がったが、二次トーナメントでは初戦で一宮に7対11で敗戦。もう負けられない敗者復活トーナメントに回ったが、そこから津島には11対4で勝利し、県大会進出を懸けた西春との試合で7対1と快勝して進出を決めた。西春は、夏の選手権3回戦で敗れていた相手だけに、その雪辱を果たしたことにもなった。夏のメンバーは3年生が少なかったので、旧チームからは岡田 煌生投手(2年)、向井野 桜史投手(2年)に山本 裕人捕手(2年)、山口 桜輝捕手(1年)はじめ多くのメンバーが残っているので、チームとしてのキャリアは豊富だ。

 クジで1回戦不戦勝となり迎えた2回戦は、昨夏のベスト4でもある強豪私学の杜若に6対4で勝利している。3回戦でも昨夏のベスト4との対戦ということになった。

 共学となって、野球部も創立されてから創部22年目となる清林館。現在部員は1年生が11人、2年生が14人という布陣だ。当初からチームを率いている伊藤 英世監督は、「今年のチームは、前のチームから試合に出ている選手も比較的多いので、2年生は試合慣れしているとは思います。決して強いチームではないので、負けている中からでも、何かを学んでいきながら次へつなげていく、ということを思っているのですが、リードされても追いすがっていくという気持ちです」と言うように、この日の試合では、リードされたら追いついて、またリードされても追いつくという形で5回に2点差を追いつき、4対4の同点で整備タイムを迎えた。

「ここから仕切り直していこう」という気持ちになっていったところで、日本福祉大付は5回まで4人の投手を繋いできたが、エースナンバーの杉田 快斗投手(1年)を投入した。それでも、清林館ベンチでは、「これでもう、後は投手はいないはずだから、ここを攻めていこう」という気持ちで盛り上がっていたという。

 そして、先頭が四球で出ると、しっかりバントで送り、二死二塁から、7番・服部 龍空選手(2年)が中前へ運ぶ適時打。これが決勝点ということになった。

 このリードを、先発した岡田 煌生投手(2年)は、尻上がりの調子のよさを示して、しっかりと抑え切った。ことに8回、9回というところで、3者凡退ずつで斬って取ったのは立派だった。伊藤監督は、「このチームは、野球小僧というか、本当に野球の好きな子たちが多くて、休みの時も野球の話ばかりしていますよ」と目を細める。「誰も突出した選手はいない。ほとんどが中学時代も軟式野球経験者」というチームだが、激戦区・愛知の中で、初めてベスト8に勝ち残った。大きなステップと言っていいであろう。