<秋季東京都高校野球大会第21ブロックA:国学院久我山8-3日本学園>◇20日◇代表決定戦◇工学院大グラウンド 44年前…

<秋季東京都高校野球大会第21ブロックA:国学院久我山8-3日本学園>◇20日◇代表決定戦◇工学院大グラウンド

 44年前の西東京大会の決勝戦は、ともに夏の甲子園大会初出場を目指す国学院久我山と日本学園の対戦となった。この時は、11―5で国学院久我山が勝ち、夏の甲子園大会初出場を果たした。この秋、都大会出場をかけこの両校が対戦した。日本中学として夏の第1回大会に参加している日本学園は、来年の4月1日に校名が明大世田谷となるため、現校名で戦う最後の秋季大会である。それだけに都大会を目指していたが、またも国学院久我山が立ちはだかった。

 日本学園の高橋 裕輔監督が「久我山は対応力がすごくて、レベルが高い」と言うように、国学院久我山の強さを感じさせる戦いであった。

 国学院久我山では夏もスタメンで出場している唯一の選手である戸嶋 健志郎内野手(2年)が、「守備からリズムを作る」と言うように、1回表の守りで三塁手の戸嶋の好守もあって無失点で切り抜ける。するとその裏国学院久我山は2番・宮 康大朗外野手(2年)のバント安打も含め3連打で無死満塁とし、4番・鴨下 虎之介内野手(2年)の内野ゴロの間に1点を先制。2回裏は1番・伊藤 一真外野手(2年)のセーフティースクイズで1点、3回裏は二死一、二塁から8番・團 慶太郎捕手(2年)が前打席に続き二塁打を放ち1点、4回裏は宮の二塁打、戸嶋の左前安打に、鴨下の左犠飛で1点、5回裏は7番・木村 瑛太外野手(1年)が左翼に本塁打を放ち1点といったように、長打あり、スクイズあり、そして打順に関係なく得点に絡むといった国学院久我山らしい多彩な攻撃で1回に1点ずつ刻んでいった。

 国学院久我山の先発の関谷 一輝(2年)は、リリーフ投手として夏を経験している。関谷は「打たれ過ぎです」と言うように、三塁打2本を含む6安打で2点を失ったが、7イニング投げて奪三振は7。「ここで三振を取るというところで取れました」と言うように、130キロ台後半の速球に威力があり、スライダーなどの変化球にもキレがあった。

 日本学園としては、国学院久我山の投手が二宮 悠世(2年)に代わった8回表、3番・鴨下 歩生外野手(2年)の左前安打を皮切りに1四球を挟んで安打が3本続いたが、二塁走者だった鴨下が、国学院久我山の左翼手・宮の好送球で刺されたこともあり、1点止まりだったことが痛かった。

 国学院久我山は7回裏に2点、8回裏に1点を追加し、8-3で勝ち、都大会出場を決めた。

 都大会に向けて強さをみせつけた国学院久我山であるが、シード校で臨んだ夏は初戦で敗れた。西東京大会で国学院久我山が初戦で敗れるのは15年ぶりだった。夏の大会で早く敗退したため、「7月の練習期間が長く大変でしたが、一つ一つを力に変えました」と尾崎 直輝監督は言う。新主将の合代 有佑内野手(2年)は、「久我山の新しい文化を作ります」と語る。国学院久我山の練習はこれまで個々の判断に任される部分が多かったが、この代は団結力を高めていくという。「1対1では三高(日大三)や菅生(東海大菅生)に劣ります。それだけに全員野球でやっていきます」と合代主将は言う。そして目指すは、「久我山がこれまで成し遂げたことがない、春夏連続の甲子園です」と合代主将は語った。

 一方、敗れた日本学園だが、初戦で拓大一に逆転勝ちするなど、エースの隼瀬 悠佑(2年)を中心に力はある。来年3月に行われる春季大会の1次予選は日本学園の校名で戦い、4月からの本大会に出場すれば、明大世田谷の校名で戦うことになる。来春、日本学園としての有終の美を飾り、春季都大会で明大世田谷としての新たなスタートを切ることができるか。来春の戦いが注目される。