◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by PG 事前(18日)◇ピナクルCC (アー…

畑岡奈紗は上り調子で過去2勝の得意大会へ

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 事前(18日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)

畑岡奈紗は前週の日本ツアー「ソニー日本女子プロ選手権」で初優勝を遂げた金澤志奈の戦いを自分のことのように喜んでいた。同じ茨城・笠間市出身でアマチュア時代から切磋琢磨する存在だった。3学年離れているものの、金澤が通った岩瀬日大高に進むことを考えた時期もあったそうだ。

茨城・大洗GCで初タイトルをつかむまで、畑岡なりの巡り合わせも感じている。自身も出場した茨城開催の5月「サロンパスカップ」で金澤は2位で大会を折り返しながら、29位で終えた。翌週「Sky RKBレディスクラシック」では神谷そらの劇的なイーグルフィニッシュの前に2位惜敗。ちょうど中継をチェックしており、この瞬間を目撃したという。だからこそ、申ジエ(韓国)に祝福されて涙するシーンに胸が熱くなった。

「志奈ちゃんも9年目の初優勝。すぐ勝てる選手もいれば、時間をかけて…っていう人もいる。私も3年あいちゃってるので、残りの試合で何とか勝てるように」と力が入る。2022年以来の優勝へ、日本から大いに刺激を受けて迎える舞台としては申し分ない。当地では2018年にトーナメントレコードの通算21アンダーでツアー初V。21年は初日と2日目にホールインワンを達成して2勝目を挙げた。大会3勝目となれば、2010年から2連覇したツェン・ヤニ(台湾)をかわして単独最多に躍り出る。

ソフトなコースコンディションで今週も伸ばし合い必至

4カ月半のトップ10入りがなかった期間を経て、直近2試合を7位→5位と状態を上げている。特に前週は4日間で1イーグル22バーディを量産。「やっと自分らしいゴルフになってきた。(優勝は)最低でも18(アンダー)とかはいくと思うので、それくらい出す気持ちで」と伸ばし合いに加わっていく意気込みがにじむ。

これでもかと“条件”がそろっているタイミングで、足元を見詰め直す冷静さものぞく。「期待値は少しずつ上がってきていますけど、やっぱり毎週の準備がすごく大事。どうやったらスコアが出るか、マネジメントをしていきたい」。ウェッジゲームに改善の余地を感じ、グースのないモデルにスイッチしたのは今週から。中途半端な距離からピンを狙うショット、グリーン周りのアプローチを含めてスキのない戦いを目指す。

ちなみにこれまで畑岡が優勝すると、決まって周囲からのお祝いの花が金澤の母が営む生花店を通じて畑岡家に届けられてきたそう。今回お祝いする側となる畑岡家は「お花屋さんにお花を贈るわけにはいかないかもしれないけど…」と笑いながら、「家も近いですし、お互い勝ってオフに祝勝会ができたら」。そうなれば、地元もきっと盛り上がる。(アーカンソー州ロジャース/亀山泰宏)