人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・32歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャ…
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・32歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はパリにいます。
DPワールドツアー(欧州ツアー)は今週「フェデックス フランスオープン」。花の都、パリのサン・ノム・ラ・ブルテッシュでフランスのナショナルオープンが行われます。五輪を開催したことでも知られるル・ゴルフ・ナショナルから、ことしは会場が変更されました。
前週の「BMW PGA選手権」は出場権が巡ってこなかったため、ドイツのデュッセルドルフでオフを過ごしました。古くからこの街には在住する日本人の方が多く、毎日の食事もそばにとんかつ、寿司といった具合。和食も中華も満喫してきました。
世界各国を旅してきた僕ですが、その後のパリでは今回、珍しくガイドブックの王道と言えるような観光にチャレンジ。切符の買い方、使い方にも苦労しながら、電車に乗ってエッフェル塔に凱旋門、シャンゼリゼ通りへ。これまで“ド定番”と言えるような名所はなんだか無意識に避けてきたような気がしますが、途中で中島啓太選手も合流してくれて、楽しいオフを過ごしました。
両手首の故障から復帰したスイスでの「オメガ ヨーロピアンマスターズ」、そして2週前の「アムジェン アイルランドオープン」では予選落ち。どちらも決勝ラウンド進出に1打及びませんでした。予選通過がしっかり見えていた2試合だっただけに、大会の後は悔しすぎてとにかくガッカリしています。
そうは言っても、プレーを冷静に振り返ると、けが明けで、寒くて手術した右手の動きが悪い時の飛距離はまだ十分ではありません。感覚的には中学生の頃の自分がこのフィールドに立っているようなもの。他の選手にとってはバーディチャンスが作れそうな場面でも、まだ長いクラブを持たざるを得ない自分がいて、よくやっているとポジティブにも受け止めています。
初めてプレーするサン・ノム・ラ・ブルテッシュはオールドスクールなゴルフ場。アップダウンがあり、木も高く、作り込まれていない印象を持たせます。僕は結構好きなタイプで楽しそう。気温が20℃に満たない日も多く、寒さでさらに球が飛ばない難しさはありますが、周りの選手の出来には目を向けず、自分のプレーに徹したいと思います。