藤浪は日本球界復帰後、最短での降板となった(C)産経新聞社 DeNAの藤浪晋太郎は9月14日の巨人戦でチーム加入後、4度…

藤浪は日本球界復帰後、最短での降板となった(C)産経新聞社
DeNAの藤浪晋太郎は9月14日の巨人戦でチーム加入後、4度目となる先発マウンドに登った。2回で被安打4、4失点という内容に終わっており、勝敗はつかなかったが日本球界復帰後、最短での降板となった。
【動画】変貌した藤浪晋太郎、渾身163キロの剛速球での奪三振シーン
この日、藤浪が打たれた安打は全て2イニング目に記録されている。3者凡退に抑えた初回の出来が一変する形で、四球1つも挟み、瞬く間に4点を失った。そして、この試合の翌日、15日にDeNAは藤浪の選手登録を抹消。その理由について、三浦大輔監督が「編成上の都合」と語ったことも伝えられている。
DeNA加入後の過去3度の先発ではいずれも5回以上投げ、失点も2点までに抑えていた。しかし、初の巨人戦登板では、試合序盤で痛打を浴び、早々にマウンドを後にしている。
米球界での経験を活かし再びNPBでの活躍が期待される中、もう一つ波に乗り切れない状況の藤浪。新天地に移り間もない元メジャー右腕のパフォーマンスには、海の向こうからも視線が向けられている。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』が9月15日、藤浪の巨人戦でのピッチングを報じる特集記事を掲載。その中では、2イニング目での急変ぶりを強調しており、「“真の姿”はどちらなのか、乱高下する火の玉投手・藤浪」などと評している。
同メディアは、「死球こそなかったものの、まるで打撃練習のように次々と打ち込まれた。幸い、味方打線の反撃により敗戦投手にはならなかった」とレポートするとともに、「初回を14球で片づけたのとは対照的に、2回では21球を投げて4安打、1四球、4失点。悪夢のようなイニングとなった」などと振り返る。
また、帰国後でも藤浪の課題とされている、コントロールについても触れており、「この日の総投球数45球のうち、ボールが20球。制球難が足を引っ張った」と指摘。
最新のピッチングへの見解を並べながら、同メディアは、「8月31日の中日戦では7回無失点、9奪三振の快投で復帰初勝利を挙げ、通算1000イニングを突破。さらに9月7日のヤクルト戦でも6回2/3を投げて2失点と試合を作っていた」と過去の先発での成績を称賛。だが続けて、「懸念された“荒れ球病”を一旦は振り払ったかに見えたが、14日の巨人戦では全く別人のような投球。再び『本当の藤浪とはどちらなのか』という問いが浮かび上がった」として、4度目の登板結果に苦言を呈している。
藤浪の投球が国内外で話題となる中で、どのようなタイミングでのチーム復帰となるのか。多くのファンはシーズンの最後まで、威力のある速球で打者を打ち取る姿を待ち望んでいる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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