<令和7年度秋季愛知県大会:安城7―3西尾東>◇13日◇1回戦◇刈谷球場 愛知県では8月中旬から、秋季県大会を目指して5…

<令和7年度秋季愛知県大会:安城7―3西尾東>◇13日◇1回戦◇刈谷球場

 愛知県では8月中旬から、秋季県大会を目指して5地区での予選が展開された。最も拮抗していると言われているのが西三河地区。抜け出たところがない分、どこでも上位に食い込んでいかれるチャンスがある。そんな中で西尾東は、一次トーナメントでは敗者戦から勝ち上がって、順位決定トーナメントに進んだ。やや苦しみながらも何とか5位校として県大会出場権を獲得した。

 安城は、その5位決定トーナメントでも敗れ、9位トーナメントとなった。そこでも岡崎北に敗れ、最後の一つの椅子となった11位決定戦で、豊田西を接戦の末に下して、何とか県大会進出に滑り込んだ。その安城だが、西三河地区予選で苦しんでいくうちに、少しずつチームとしても練られていったようだ。

 初回、お互いに死球や失策が絡んで2点ずつ献上する。西尾東は、先発小島 完太投手(2年)が1回も持たず、バントの一死を取ったのみでマウンドを降りてしまったのが結果としては痛かった。それでも、遊撃手からリリーフのマウンドに立った内田 遙斗投手(1年)が何とか踏ん張って、2回以降は安城の白根 拓朗投手(2年)との辛抱の投げ合いという形になった。

 2回以降スコア上は、試合も落ち着いた形になった。ただ、三者凡退は安城の2回のみという形で走者は出ている投状況だった。それでも、お互いがもう一つ攻め切れず、両投手が何とか堪えているという状態で、2対2のまま、7回まで進んだ。

 安城は6回の攻撃で白根投手のところで代打が出た関係上、この回から、2人目の杉浦 悠介投手(2年)がマウンドに立った。その代りばな、西尾東も代打田中 陽路里選手(1年)安打で繋ぎ起用に応えると、バントなどで進めて、二死三塁となったところで、これも途中出場していた長谷川 健太選手(1年)が中前打してついに均衡を破った。

 途中から起用された1年生が打ったことで、西尾東としては勢いに乗っていくのかと思われた。

 ところが、安城は粘り強かった。原田 恭也監督も、「ウチは西三河の予選から、ずっとこんな試合で苦しみながらも終盤に何とか点を取ってきた」と言うように、むしろこれで目が覚めたと言ってもいいくらいか。

 その裏、一死からチャンスを作り二死二、三塁としたところで、6番・門脇 悠真選手(2年)が右前へ同点打。さらに続く小田 紳ノ介選手(2年)が右越三塁打して2者を帰して2点のリードを奪う。さらに、8回にも再び門脇選手が右前へ巧みに運ぶ安打で2点を追加した。門脇選手はこの日、4安打で4打点と大活躍だった。

 この春から就任した原田監督は、「苦しい試合でした。2対2のまま次の1点がどうなるのかな、というところで取られてしまったのですが、すぐに追いつけてひっくり返すウチらしい粘りがでたのはよかった。決して自分たちが強いとは思っていませんけれども、こういう試合をしていくことで少しは自信がついたと思います」と、終始笑顔だった。

 安打数では10本を放ち、8本の安城を上回りながらも、勝ち切れなかった西尾東。野田 圭佑監督は、「今年のチームは、今のところはこんなものです。勝ち方を知らないというか、9イニングを通して戦いきれないですね。県大会の雰囲気にも呑まれてしまい、先発の早々の降板も誤算でした」と残念がった。そして、「この負けで、0ベースから作り直しですよ。全員の中から投手をもう一度見つけ出していかなくてはいけません」と、完全なる出直しを誓っていた。