<令和7年度秋季愛知県大会:岡崎工科9―2誉(7回コールドゲーム)>◇13日◇1回戦◇刈谷球場 令和最初の夏の選手権愛知…
<令和7年度秋季愛知県大会:岡崎工科9―2誉(7回コールドゲーム)>◇13日◇1回戦◇刈谷球場
令和最初の夏の選手権愛知大会で優勝して、甲子園初出場を果たした誉。この夏もベスト8に進出し、敗れはしたものの準々決勝では愛工大名電に0対1で緊迫の試合を戦った。この秋は、尾張地区二次決勝トーナメントで1位になる大成に準々決勝で敗れたものの、潜在能力は高いと思われた。ただ、矢幡 真也監督は、「前のチームに比べたら、粒が小さいかなというところはあります」と言っていた。
そんな誉に挑む形になったのが、西三河地区で刈谷に敗れたものの順位決定トーナメントでは豊田大谷、安城を下して5位校として出場してきた岡崎工科だ。夏は1回戦で大同大大同に4対11で敗れている。「前のチームに比べたら、投手が安定している分だけ、ある程度計算はできる」と、平松忠親監督は好感触を得ていた。
この日は豊橋市民球場の試合が雨で全試合中止になっているように、不安定な天候だった。そんな中での試合だったが、序盤はテンポのいい投手戦という展開。2回に岡崎工科が失策の走者を7番河合 蒼太選手(2年)の左前打で還して先制。しかし誉も4回、四球と5番原口 翔(2年)選手の二塁打と野手の後逸もあって、一挙に本塁まで走り切って逆転した。
それでもその裏、岡崎工科も2つのゴロGOプレーで2点を奪い返して再逆転。三塁に走者が進むと、積極的にゴロを打って行くことを心がけて、三塁走者は迷わず本塁を狙うという戦いは、近年、県内の西三河の公立校では積極的に導入されている戦術でもある。相手としては、打ち取ったはずの当たりで失点してしまい、ダメージは大きいかもしれない。
逆転したところで岡崎工科は4回からは先発の左腕加藤 慶太投手(2年)から浅井 瑛斗投手(1年)にスイッチした。浅井投手は制球がよく、上手に打たせていくタイプと言っていいであろう。
一方、本来は捕手だという誉の内海 将大投手(2年)は、スリークォーターから、投げ分けていく技巧派。失策絡みや野選などで失点していたものの、打たれていたというイメージはあまりない。
こうして、岡崎工科1点リードのまま7回裏を迎えたが、岡崎工科が一死二、三塁となったところで、いきなり強い雨が降り出し、たちまちグラウンドは水浸しになって試合は中断。1時間20分後に試合は再開された。
岡崎工科としては、走者を出したままでの中断で、優位な気持ちで再開後の試合にも入った。その最初の打者が打撃妨害での出塁。願ってもない形で一死満塁となったところで、平松監督が「当たれば打球は鋭いのを飛ばす」という4番の澤田 幸佑主将(2年)が、中前へ鋭くはじき返して2人を迎え入れた。さらに四球と失策なども絡み、スクイズも失策を呼び、なおも一死満塁。最後は、ゴロGOで2点を加え、まさかのコールドゲームとなった。
平松監督は、「これ以上はないというくらいのいい展開の試合になった。4回に逆転されてもその裏にすぐに追いついて逆転できたのも大きかった。このレベルの相手にコールド勝ちというのは、シード校(誠信)に対しても自信にもなる」と、喜んでいた。
誉の矢幡監督は、「6失策ですか、こんなのは初めてですよ。試合後は慰めるしかなかったです。負けるとしたら乱戦、勝つとしたらロースコアかなと思っていたんだけれども」とがっくりしていた。
そして、「春までには、もう一度作り替えないといけないんだけれども…長いなぁ」と言いつつも、主力が体調不良で欠けて、守りもいじらざるを得なかったというところもあったようだ。それでも、素質は十分にあるという180cmでリーチも長い谷 流生投手(1年)を一冬かけてじっくりと育て、「春には全く見違えるような別のチームにしてきます」と、再出発を目指す気持ちに切り替えていた。